2020年ケニア・ルワンダ旅 15日目(2020/3/2)

旅程
2/17 成田〜チューリッヒ
2/18
2/19チューリッヒ〜ナイロビ
2/20
2/21
2/22
2/23
2/24ナイロビ〜アンボセリ移動
2/25
2/26アンボセリ〜ナイロビ移動
2/27ナイロビ〜ナイバシャ湖移動
2/28
2/29ナイバシャ湖〜マサイマラ移動
3/1
3/2
3/3マサイマラ〜ナイロビ移動
3/4ナイロビ〜キガリ〜ヴォルケーノ国立公園移動
3/5
3/6ヴォルケーノ国立公園〜キガリ移動
3/7キガリ〜ブリュッセル移動
3/8
3/9ブリュッセル〜チューリッヒ移動
3/10
3/11チューリッヒ〜成田移動

本日はピクニックセットを持ってロングドライブ。朝6時に出発して13時くらいに戻る感じ。ロングドライブだと遠くまで行けるので、目当てのアニマルに遭遇できる確率が高まる。私の目的はもちろん大型ネコ族である。

ドライバーのシャドラックが「ヒョウが見られるかもしれない」という情報を仲間から無線でもらったので、1時間くらいひたすらヒョウの縄張り目指して走る。こういう挑戦はロングドライブでないとできない。そして…

ついに出逢えたヒョウ様!!

私はこれまで20回以上ケニアでサファリドライブに行っているけど、今回が初めて。しかもこんな風にはっきり見える場所で歩いているのは超レア。サファリは運なので、いきなり遭遇できる人もいるけどね。

ヒョウが歩くと周囲の草食動物たちが騒然となり一斉に目で追う光景にしびれた。

ガゼルの集団の視線の先にヒョウ様。

怖いから見張っているわけなんだけど、まるで美しいカリスマを崇拝する信徒たちのように見えるの。ヒョウ様は満腹だったみたいで、信徒たちには目もくれず悠然と歩いていた。

さらに!

オスライオンにも出逢えた!この時は私の車の他にもう一台しかいなくて、周囲に鉄塔なども見えない場所で、昔のような静謐な環境でシンバ様と対峙できた。その結果、すごく感動したよ。やはりサファリは動物だけでなく環境全てが価値なのだと思った。美しい野生動物を観られるだけでもじゅうぶん素晴らしいのだけど、このサバンナ特有の厳粛さみたいなものを失わないでほしいなー。多くの人に同じ感動を体験してほしい。

感動の余韻にひたりながらサバンナの真ん中で朝食を頂く。

マサイブランケットを敷いたテーブルセット。大きい魔法瓶とお弁当入りタッパーとお菓子が並ぶ。

昭和のピクニックを思い出す。

ムパタなので、ランチボックスは日本人が満足できるおいしさ。普通のロッジだとパサパサのパンと茹で卵とむいてないリンゴとかになる。

シャドラックは「ご所望の大型ネコを見せられて安心したよ」と言っていた。サファリ客はみんなヒョウを見たがるけど、なかなか出逢えないからね。

頭に鳥をのせたバッファロー。

シマウマとかヌーとかインパラ的なアニマルはどこにでもいるのでだんだんスルーするようになる。

シママングースとかジャッカルは意外とレア。

狩られた動物の死骸にハゲトキコウなどが群がるシーンが見たかったなー。

イノシシのファミリー。けっこうマッチョ。

ホロホロ鳥。かわいい。

パンクしたジープがいたので、シャドラックが修理を手伝っているところ。タイヤのパンクなどトラブルも多い。サファリ好きは、そういう冒険感を楽しむ人たちが多い。

マラ川のアリゲーター。川の近くはアリゲーターもカバもいて超危険地帯。今も年間数人のマサイが川で彼らに喰べられているそう。公園ゲートのトイレに行った時、近くに川があったので見に行ったら、ドライバのシャドラックが「川に近づいてはダメだ!」と叫びながら走ってきた。その川は崖みたいになっていてカバやアリゲーターが接近できる感じではなかったのだけど、シャドラックによると「カバは絶壁も駆け上がる」らしい。アリゲーターも怖いけど、カバやはり最恐…。ランドクルーザーに体当たりして倒す事もあるそうだよ。

カバの池。カバの動きはディズニーランドのジャングルクルーズにそっくり。

これは群れから追放された孤独なカバ。

充実のロングサファリを終えてムパタに帰る。

ムパタにはハイラックスがたくさん住んでいて可愛い。これネズミみたいだけど象の仲間らしいよ。

ムパタではマサイ式ウェディングという結婚式プランがある。マサイの酋長夫妻と戦士たちがやってきて、誓いの樹の下で結婚式を行うのだ。私が滞在している間、たまたま結婚式を挙げるカップルがいたので参列させて頂いた。

形式的な感じではなく、とても温かい雰囲気で和んだ。これおすすめですよ。すごく思い出に残ると思う。マサイの衣装を着た新郎新婦、すごく綺麗で素敵だったし。

そして私は危うくマサイの酋長の第4夫人になるところだった。マサイの酋長(前列右)が衝撃的だったんですよ。普通のマサイと全然違うの。威厳と気遣いとユーモアがあり、佇まいがめちゃ高貴。顔立ちも戦前の2枚目スターみたいで良い。雰囲気が洗練されているので私はてっきりナイロビの大学を出たような富裕モダンマサイだと思ったんだけど、なんと読み書きも知らないし電気もない家屋に住む最後の伝統的マサイなのだという。

心底感動したよ。現代社会の教養や豊かさと無縁の「土民」が、こんなにエレガントな存在だったのかと。いったい現代社会における知性って何なんだろう?とすら思った。ひかえめに言ってパラダイム崩壊した。

今も第六感的な世界に生きている酋長に私の感激が伝わったのか、酋長もやや私を気に入られた様子だったので、第4夫人としてマサイマラに住み着きムパタでバイトするのも良いかもしれないと思った。

結婚式の後、ムパタのラウンジでケーキとシャンパンを頂く。

新郎新婦が日本のお菓子をマサイに配ると、みんな大喜びでがっついていたんだけど、そういう時も酋長はお菓子をそっとしまい「家で待っている子供たちに食べさせます」とか言うの。日本のお菓子は珍しいしマサイに大人気なので、酋長も本当は自分で食べたかったと思うんだけどね。気高い…。

ジャグジーでリラックスして、夜はまた市原さんと素敵ディナー。ご飯美味しい!

次の日に続く。

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