「映像」カテゴリーアーカイブ

「ある文民警察官の死」と「パトレイバー2」をあいがけでお願いします

NHKスペシャル「ある文民警察官の死〜カンボジアPKO23年目の告白」を観た。 カンボジアPKO といえば「パトレイバー2」。あのオープニング映像、めちゃくちゃカッコいいよね!
「発砲の許可を要請する」「交戦は許可できない。全力で回避せよ」「回避不可能」その直後に砲弾が飛んできてレイバー部隊は壊滅。奇跡的に生き残った柘植がレイバーから這い出すと目前にクメールの石像。柘植は啓示を受けたかの如く古代の王と見つめ合う…。

このシーンを実際に体験したくて、2年前にシェムリアップを旅したよ。
バイヨン遺跡です。

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「ヤング・アダルト・ニューヨーク(2014)」を観て己を客観視する

同世代(アラフォー)の友達が絶賛していたので、試しに観に行ってみた。
WHILE WE’RE YOUNG 「ヤング・アダルト・ニューヨーク」。

「ナイト・ミュージアム」シリーズが大好きなので、ベン・スティラーも好き。
ナオミ・ワッツはアラフォー女の悲哀を演じたら右に出る者はいない。
アダム・ドライヴァーは「フォースの覚醒」でまさかこいつがポスト・ベイダー卿?のカイロ・レン。 続きを読む 「ヤング・アダルト・ニューヨーク(2014)」を観て己を客観視する

変態大型ネコ映画「ロアーズ(1981)」

全てが異常。
変態大型ネコ映画「ロアーズ(1981)」を観た。

最近リバイバル上映されたりDVDリリースされたりしたので、洗練された予告編が作られているけど、実際はこんなまともな内容ではない。150頭の大型ネコ族が出演し、画面の中は常にライオンやトラが押し合いへし合いしている状態。 続きを読む 変態大型ネコ映画「ロアーズ(1981)」

「最後のイゾラド 森の果て 未知の人々」を観て震える

面白かった!全人類必見!
「NHKスペシャル大アマゾン4 最後の秘境(最後のイゾラド 森の果て 未知の人々)」

「イゾラド」は以前からナショジオの記事で注目していて、とても興味があったのだ。今回NHK取材で動画も見られるということで、奮って鑑賞しました。
イゾラドがこちらを指差しながら歩いてくる光景は、まるでタイムマシンで古代人に遭遇したかのよう。ヤラセではない「水曜スペシャル・川口探検隊」みたい。 続きを読む 「最後のイゾラド 森の果て 未知の人々」を観て震える

小林正樹展@世田谷文学館

現在、世田谷文学館にて「小林正樹展」をやっています。

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小林正樹監督といえば、なんといっても「化石(1975)」および「燃える秋(1879)」といふ私的偏愛映画2作品の監督ですからね。
館内撮影禁止なので、お見せできないのが残念ですが「燃える秋」の涙ツボとか 続きを読む 小林正樹展@世田谷文学館

代官山蔦屋は深夜

息子のリクエストで久しぶりに蔦屋代官山へ。日中は混むので深夜にな。

今なら実物大トルーパーに会えますよ。

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DVDコーナー面積が減っていた。残念。
蔦屋の「クラシック系名作推し」はセンス良くて好感が持てるので、スペース減らさないでほしいなあ。

配信は便利でいいんだけど、DVDレンタル店にはセレクト・ショップ的な店舗ごとのカラーがあるから、実際に店舗を歩き回ることで発見できることも多いよね。
大学生の頃、西荻窪のビデオレンタル店「レンタル・シップ」で怒涛の日活ロマンポルノ推しに逢い、 続きを読む 代官山蔦屋は深夜

ヤン・シュヴァンクマイエルのクラウド・ファンディング

初めてクラウドファンディングに参加してみた。
↓こちらのリトグラフⅡを購入。

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https://www.indiegogo.com/projects/the-last-film-by-jan-svankmajer-insects–4#/

それにしても、ヤン・シュヴァンクマイエルほどの大物がネットでカンパを募るなんて!
さすが挑み続けるシュールレアリスト!

チェコのヤンのお家で一緒にご飯食べて「驚異の棚」見物をさせてもらう権 続きを読む ヤン・シュヴァンクマイエルのクラウド・ファンディング

「コレクションする女」*野宮真貴付き

「コレクションする女(1967)」を角川シネマで鑑賞。
ミス・マキ・ノミヤのトーク付き。

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野宮真貴、ずいぶん久しぶりに見たけど、オシャレでカッコいいおばさんだったよ。
オフショルダーのボーダー・トップスにピンクのフレアスカートにシルバーのバレエシューズというB.B的いでだち。あれくらいの年齢になっても、信念とセンスがあれば、そういう格好してもサマになるんだね。日本にはそういう「年齢にへこたれない」女性が少ないから、頑張ってほしい。

それにつけてもエリック・ロメールは偉大ですね!
なんなんですかね?この人は。

JKの頃、オリーブの映画記事の「フランスの女の子の普通っぽい着こなしがかわいい!」みたいな惹句に騙されて早稲田松竹にてエリック・ロメール3本立てを観た時の衝撃は忘れられない。ゴダールを初めて観た時の衝撃より破壊力があったよ。変な例えだけど、自分の背後で爆発音がして、阿鼻叫喚が聞こえたのに、振り返ったら何も起きていない、みたいな魔術的映画を作る人ですよね。エリックは。

エリックってしばしば「オシャレなフランス女の恋愛模様」みたいな形容をされるけど、どこをどういう視点で見たら、あいつらの服装がオシャレなの?女も全員ダサいけど、男たちのキモさは正視できないレベルじゃない?チクビが露出しているタンクトップ姿とか、そんなんばっか。

もしかしたらゴダール映画におけるオシャレ・ファッションとロメール映画におけるダサ・ファッションは、光と影のようなもので、同じ視覚的効果があるのかもしれない、とも思う。