「シネマ」カテゴリーアーカイブ

「コレクションする女」*野宮真貴付き

「コレクションする女(1967)」を角川シネマで鑑賞。
ミス・マキ・ノミヤのトーク付き。

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野宮真貴、ずいぶん久しぶりに見たけど、オシャレでカッコいいおばさんだったよ。
オフショルダーのボーダー・トップスにピンクのフレアスカートにシルバーのバレエシューズというB.B的いでだち。あれくらいの年齢になっても、信念とセンスがあれば、そういう格好してもサマになるんだね。日本にはそういう「年齢にへこたれない」女性が少ないから、頑張ってほしい。

それにつけてもエリック・ロメールは偉大ですね!
なんなんですかね?この人は。

JKの頃、オリーブの映画記事の「フランスの女の子の普通っぽい着こなしがかわいい!」みたいな惹句に騙されて早稲田松竹にてエリック・ロメール3本立てを観た時の衝撃は忘れられない。ゴダールを初めて観た時の衝撃より破壊力があったよ。変な例えだけど、自分の背後で爆発音がして、阿鼻叫喚が聞こえたのに、振り返ったら何も起きていない、みたいな魔術的映画を作る人ですよね。エリックは。

エリックってしばしば「オシャレなフランス女の恋愛模様」みたいな形容をされるけど、どこをどういう視点で見たら、あいつらの服装がオシャレなの?女も全員ダサいけど、男たちのキモさは正視できないレベルじゃない?チクビが露出しているタンクトップ姿とか、そんなんばっか。

もしかしたらゴダール映画におけるオシャレ・ファッションとロメール映画におけるダサ・ファッションは、光と影のようなもので、同じ視覚的効果があるのかもしれない、とも思う。

「戦場のメリークリスマス(1983)」@恵比寿ガーデンシネマwith坂本龍一

本日は恵比寿ガーデンシネマで坂本龍一のレクチャー付き「戦場のメリークリスマス(1983)」を鑑賞した。

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ヨノイの授業が付いているだけでなく、ヨノイが指定した高級スピーカーmusik electronic geithain で音が聴けるという趣旨。 続きを読む 「戦場のメリークリスマス(1983)」@恵比寿ガーデンシネマwith坂本龍一

「スター・ウォーズ フォースの覚醒」を観た

ひねくれもんなので、世間で大ブームになっている、というだけで食指が動かない。なおかつ、ある時期からハリウッドで流行っている「有色人種」と「女」がリーダーシップをとる物語を作るべし、という潮流が大嫌い。
なので「スター・ウォーズ フォースの覚醒」もスルーしようかと思っていたのに、家人が勝手にチケットを買っていた。

だいたい人がたくさん入っている劇場も苦手なのだ。いやいや着席。そしてあのオープニングが始まりました。秒速で号泣。
さらにシワシワのハン・ソロと背中の丸いレイア姫が再会するシーンで爆泣。
別に泣かせるような展開はなにもないんですよ…。

世代的な問題があると思う。
私はスター・ウォーズが公開していた頃、シアトルに住んでいて、マーク・ハミルが初恋の君だったので、なんというか、スター・ウォーズは物心ついた頃の「環境」であった。だから、あの頃近くにいたかっこいいお兄さんやお姉さんたちが、年月に風化して現出した事が神秘的というか…。

それはともかく、あんなメガトン・タイトルでネズミ印なのに、
センスの良い作りで驚かされたぞ!ああいう作品は、グッズの売れ行きまで考慮してシナリオを決められてしまうはずなのに、あのイケてないキャラはいったい……(ネタバレになるので詳しく書きませんが)。

すごいなー。スター・ウォーズ。
あと、マーク・ハミルがどんだけフリーキーな姿で現れるのか心配してたんだけど、カッコよかったのが嬉しかったなー。
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