「コレクションする女(1967)」を角川シネマで鑑賞。
ミス・マキ・ノミヤのトーク付き。
野宮真貴、ずいぶん久しぶりに見たけど、オシャレでカッコいいおばさんだったよ。
オフショルダーのボーダー・トップスにピンクのフレアスカートにシルバーのバレエシューズというB.B的いでだち。あれくらいの年齢になっても、信念とセンスがあれば、そういう格好してもサマになるんだね。日本にはそういう「年齢にへこたれない」女性が少ないから、頑張ってほしい。
それにつけてもエリック・ロメールは偉大ですね!
なんなんですかね?この人は。
JKの頃、オリーブの映画記事の「フランスの女の子の普通っぽい着こなしがかわいい!」みたいな惹句に騙されて早稲田松竹にてエリック・ロメール3本立てを観た時の衝撃は忘れられない。ゴダールを初めて観た時の衝撃より破壊力があったよ。変な例えだけど、自分の背後で爆発音がして、阿鼻叫喚が聞こえたのに、振り返ったら何も起きていない、みたいな魔術的映画を作る人ですよね。エリックは。
エリックってしばしば「オシャレなフランス女の恋愛模様」みたいな形容をされるけど、どこをどういう視点で見たら、あいつらの服装がオシャレなの?女も全員ダサいけど、男たちのキモさは正視できないレベルじゃない?チクビが露出しているタンクトップ姿とか、そんなんばっか。
もしかしたらゴダール映画におけるオシャレ・ファッションとロメール映画におけるダサ・ファッションは、光と影のようなもので、同じ視覚的効果があるのかもしれない、とも思う。