今回は旅行支援を利用してイトコと信州旅行。
目的は松茸!信州上田は松茸が日本一生えてくる地域なのだそう。
あぜみち山荘は、松茸尽くし料理を頂ける山小屋。
この界隈は「松茸山」と呼ばれている。
階段づたいに点滅する提灯が下がっている。手作り感と妙なアート感があって信州チェーンソーマサカー的。
眺めは良いのだが、ビニールカーテンしかない屋外なので、寒い日だと厳しいと思う。
全部美味しかった。松茸ご飯は持ち帰りパックに入れてくれる。
松茸と鶏肉の鍋。これは良いアイデア。トーキョー人は松茸ありがたがって松茸オンリーで食べようとするけど、鶏肉と一緒に鍋にすると香りと味が整って素晴らしい。シメはうどんの卵とじ
宿泊先は大正ロマン溢れる旅館花屋。
どんどん建物を継ぎ足していったらしく、館内は立体迷路。
チェックインするロビー。本物の和洋折衷。
部屋もかわいいけど、全体的に昭和以降アップデートされてない印象。敷き布団が薄い&枕が小さいソバガラ。後で気付いたけど、部屋の押し入れには予備の布団があるので、敷き布団二重にすれば良かった。
家電はすべて「ナショナル」だった。そのくらいで時代が止まっている感じ。
寝る時も暖房を消せない。乾燥対策として加湿器がある。
旅館のHPの写真お借りした。大正ロマンな大理石とステンドグラスのお風呂。
食堂には古いオルガン。
食堂は洋室だけど和食懐石。そういうの好き。
料理素晴らしい。goto利用で1人13000円くらいだったので、料理だけでも元が取れそう。
食堂の入り口に喫茶コーナーもある。営業時間が限定的なので、事前に調べるべし。
翌朝。
たくさんの建物が廊下でつながれている。廊下はすべて外廊下。今でも相当寒いよ。冬とかどうなっちゃうんだろう?お風呂に行く時も必ず外廊下を通ることになる。
朝ごはんもすばらしい。
花屋旅館とても良かった。
建築カッコいいし、ご飯すごく美味しいし、温泉良いし、スタッフも老舗旅館らしい様式美。
スタッフといえば若い女性が多くて、息子と同い年くらいの印象。おそらく高校卒業してすぐ地元の旅館に就職した的な。古い建物で廊下はほとんど屋外なのでどこもかしこも底冷えするし、制服は着物だし、朝早そうだし、しつけ厳しそうだし、それでも女子たちはにこやかにテキパキ働いていて、本当になんて偉いお子様たちなんだろう!とむせび泣きそうになったよ。こういう子たちがちゃんと報われて幸せになれる世の中であります様に。
私は手のかかる息子のおかげで多くの真理を学んだけど、その辺にいる若者たちの健気さ立派さにいちいち感激できるようになった事も大きな財産だと思っている。みんなね、他者に対する要求が過大すぎだよ。「これくらい出来て当たり前」とか「社会常識」とか言うのやめた方がいい。全然当たり前じゃないから。生命維持できるだけでも超すごい事だよ?
チェックアウト後、霧ヶ峰〜諏訪湖ドライブ。
ふだんは一人旅が多いのだけど、一人だとこんなアクティブに動かない。イトコと一緒だと色々な発見がある。
こういう景色ってなぜか70年代っぽいと感じてしまう。子供の頃の記憶とリンクするのだろうか。
山頂にある1956年創業の「ころぼっくるひゅって」でランチしようと目論んでいたのだが臨時休業だった。
山頂には気象観測所がある。入ってみたい。
麓の諏訪市におりて、代わりにお蕎麦を頂く事にする。
小坂というお店のおろしそば。
私はお蕎麦は江戸前派なのだが、やはり長野のお蕎麦も美味しいねー。できれば江戸前のギトギトのつゆ持参したいw
それはともかく驚かされたのが諏訪の街並みの文化濃度。20世紀初頭の洋建築がちらほら残るメインストリートには豪壮な古い酒蔵も並んでいてカッコいい!あとやたら立派な羽振り良さげなお寺も見かけた。
お蕎麦屋さんが混んでいたので、時間潰しのために入った近所の珈琲専門店には役者みたいな雰囲気のマスターがいて、全体的に私が大好きな70年代ムードであった。
店内。そういえば長野ってどの店も立派な柱時計がかかっているの。セイコーのお膝元だから?
こんな地球儀がおいてある時点で最高だよね。70年代認定。
コーヒーもとても美味しかった。
近くにパン屋さんもあったので覗いてみたら、無添加オーガニックにこだわる超意識高い店だった。パンヲタクっぽいおじさんがセカセカ働いていて好ましい。惣菜パンを10ケほど買ってみたけど、どれもすごく美味しかった。近所にこの3名店を呼び寄せたい。
諏訪市がこんなに豊かな街だと全然知らなかった。やはり歴史がある地域だからかな。縄文人もいたし古事記にも出るし中世には城下町だったし近代は精密機器産業も栄えたしね。
珈琲屋のマスターが「ぜひ観にいって!」とおすすめしてくれた丘の上の公園からの景色。
紅葉も美しい。
諏訪町も上田もすごく素敵な場所だった。