タイ・香港旅行11日目(2018/11/3)

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11/3

朝、ホテルの部屋の窓の下で、旅行中とおぼしき老人3人組が大声でケンカしていた。

とにかく声がでかくて、相手を指差しながらどなっている。おばやんだけは冷静で2人をなだめようとしている。でもなんとなく長い付き合いの友達とか親戚っぽい雰囲気で、危険な感じはゼロ。香港っぽい〜。

本日はカオルーン・シャングリラの高級広東料理屋の香宮で飲茶。ネットで予約できた。



庶民グルメばかり食べているので、念のために高級品も試してみたかったのだ。


高い。1籠1000円以上。お茶は1500円から。


ウェルカム・ティー的なもの。


少食なので2点しか食べられなかったのだが、わりと普通。
もちろん美味しいけど、この値段なら当たり前かなレベル。あとなんか上品すぎる。飲茶って湯気モウモウの水が滴っている状態でドサっと置かれて、醤油や酢やXOをジャバジャバかけて、大きいポットからドバーッとお茶を注いでもらって飲むのが楽しいんだよ。

かつて龍苑という「ちょうどよい名店」があって、そこは香港料理大賞の常連だったんだけど、まさにそういうスタイルだったんだよね。でも高級な店だから、居心地は良いの。5年前くらいからビックリするくらいマズくなって、今はもう行かないけど。

香宮は、あまりオススメできないかも。値段が超高級なわりにスタッフはテキトーな感じだし。高いメニューを勧めたがる感じも好きじゃない。たぶん、中国からの客に磨かれたんじゃないだろうか。いえ、香港でスタッフの洗練なんてはなから期待しないけど、例えば10年前のペニンシュラだったら、スタッフも日本の高級ホテル並みに洗練されていたよ。つまり、最高級を標榜するのであれば、やはりスタッフも洗練されているべき。そうでないなら、もっと安い値段で豪快な飲茶を提供すべきだと思う。香宮は両方の悪いとこどり。香港は中国に侵略されてから、全般にこういうダメ傾向があるんだよ。とても残念。

気を取りなおすために、香港を代表するチェーン甘味屋の許留山を訪問。

昔とメニューが全然変わっている。もっといろんな香港スイーツが食べられたはずなのだが。

なるべく昔っぽいメニューを頼んで食べてみたが、完全に別物。どちらかというと韓国っぽい感じかも。そしてあんまり美味しくない…。ショック…。

もしや中国企業に買収されたりしてるんじゃないだろうか。うーむ。私が好きな香港の味がどんどん消えている。

大好きな許留山が別物になってしまった事がショックだったので、今も変わらない(もともと美味しくない)翠華レストランで鴛鴦茶をたのみ、心を落ち着かせる。


鴛鴦茶とは、コーヒーと紅茶をブレンドした港式飲料である。こういう港式嗜好品もあまり見かけなくなってきたな〜。

夕方から、カオルーンシャングリラへ戻る。

ここにご滞在中のセレブなファミリーとクラブラウンジでお茶をする約束しているのだ。


私が泊まっているボロホテルとの格差にめまい。


眺めが良い。

昨年ご夫婦とお会いした際にはまだ誕生しておられなかったお嬢様と初対面。めさんこ可愛い。人懐こくて明るくて素直な感じ。

おかげで少し明るい気分になって、ホテルに戻る。

週末になると中環エリアに大勢のフィリピン人家政婦さんが集まる。

昔は数百人規模でいたけど今は数十人。たぶんネットが普及してるから、毎週近況報告会をする必要がなくなったんだと思う。(追記・友人によると、別の場所に集まるようになったらしい)

香港で共働き家庭が問題なくまわるのはフィリピン人家政婦さんのおかげ。彼女たちは月に6万円のお小遣いで住み込みで家事育児を担ってくれる。街中でもフィリピン人に連れられた東洋人の子供をよく見かけるよ。彼女たちは移民ではなく、本当に出稼ぎ。物価差があるので、お互いメリットがある。私もフィリピン人家政婦さん雇いたいな。英語の先生を兼ねるし。気立ての優しい人が多くていい。

次の日に続く

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