2021日光金谷ホテル

日光金谷ホテルに泊まる旅。

午前中に車で東京を出て、ちょうどお昼時に中禅寺湖に到着。

中禅寺湖金谷ホテルのカフェ「ユーコン」でランチ。営業時間が短いので狙っていくべし。

中禅寺湖は古代感のある重厚さ。この神秘的な雰囲気はなんなんだろうと思っていたのだが謎が解けた。水深が163メートルもある不凍湖なんだよ。絶対UMAがいる。

荘厳な湖の景色とキッチュなスワンたちのコントラストが楽しい。ゴールドスワンは、光が当たるとビカーッと輝きカッコいい。

スワンには派閥があって、それぞれ趣向を凝らした衣装。

遭難しそうな広大さ。波も出るし、けっこう迫力ある。水が飛んできたりするので、あまりこぎれいな服装で乗らない方はいいかも。

こういうレトロな占い設備好き。スワンの元締めお土産店にあった。

日光金谷ホテルに到着。

回転扉は現役。危ないからってドアに交換しない姿勢素晴らしい。

一番安い部屋を予約したのに、古い設備が残っている超素敵な部屋に案内された。

掃除中に他の部屋も見たけど、もっとシンプルで普通だった。ここはけっこうグレードの高い部屋だと思う。

金谷ホテルに4つしか残っていないという貴重な猫足バスタブ。

ラジエーターかっこいい。

川と山が見える眺めの良い部屋。夜になるとムササビが欄干をかじる異音がするけど幽霊じゃないから心配しないでね、と注意書きがあった。実際深夜にゴリゴリそれらしき音が聞こえた。

本館の方が古い(1873年築)けど、泊まるのは別館の方が好きかも。天皇陛下も別館だったらしい。貸し切れて警備しやすいからじゃないかな。

天井高くて不気味な廊下。別館は部屋数少ない。

1935年築の本物の洋館なので、高すぎて不気味な天井とか、塗装がボロくなっている浴室とか、そういうディテールに癒される。古くて怖い空間にいると多幸感に包まれるのなんで?

エントランスの意匠が素晴らしすぎる。

全体的に豪華だけどこじんまりしていてアットホーム。

食堂の天井。

眠り猫とか

虎とか

象とか

獅子とか。

もう東照宮に行かなくてもいいのでは?

日光金谷ホテルは和洋折衷の帝都建築かつド派手なデザインというだけでも好きすぎるのだが、ソフト面も超好みだった。サーバントたちの立ち居振る舞いがプロフェッショナルですごい。肩の力抜けているのに間合いが上手であまり存在感がない。特別愛想が良いわけでもなくて、サービスを感じさせないサービス。たぶんこれは失われつつある昭和高級ホテル文化だと思う。でも都会のオークラや帝国と比べるとアットホームな素朴さもあるので、もしや自分はここで使用人に囲まれて暮らしている貴族なのでは…?と錯覚しそうになる。

野菜たっぷりなの分かるかしら。シイタケの下にほうれん草が大量に潜んでいる。夕飯はもちろん美味しくて美しいんだけど、野菜多めで健康的なので、特別な日の豪勢な料理というより、やっぱり「ここで暮らしている貴族の食卓」感があって楽しかったぞ。日光金谷ホテルで館のお嬢様ごっこおすすめ!

バーにも寄ってみた。オリジナルカクテル飲みたかったけど、強そうだったのでレトロな「ミドリミルク」にした。

2日目。

優雅な朝ごはん。時間過ぎてしまっても追い出されなかった。やっぱり自分はここに住んでいるお嬢様なんだと錯覚してしまう。すごいな〜日光金谷ホテル。

ホテルをチェックアウトして目の前の日光東照宮へ。

小学校の修学旅行で訪問した時に感激したのに、その後再訪するチャンスがなかったので嬉しい。日本文化といえば地味なワビサビイメージだったから、こんなポップな表現もあるのかとびっくりしたものだよ。今もデーハーで文化ミックスの和物が好き。織田信長からデコトラの系譜。

修学旅行生たちが団体で同じペースで並んで鑑賞させられているのが気の毒だった。なぜ同じスピードで同じ行為を全員同時にやらせるのかしら。先生を羽交い締めにして「今のうちにみんな好きな場所へ逃げろ!」とあおりたくなったよ。

大人気の眠り猫

この三猿って「猿の一生」の一部だって知ってた?

猿の各ライフステージにおける教えを描いているのです。

この獅子飼いたい。寒色×金って好きなんだよね。うちのネコもこういう配色だったら良かった。

龍の造形素晴らしいな。しっかり固定しておかないと逃げそう。

これ、150段の石段を登って奥の院まで行かないと買えない魔除け札。頑張って登ったよ。

東照宮参拝の後は隣接する明治の館で食事すべし。1896年にアメリカ人富豪が建てた別荘がレストランとして利用されている。内装がほとんどオリジナルで素晴らしい。料理はレトロ西洋料理でオムライスとチーズケーキが名物。

バルコニーでミルクティーを飲みながら、なぜか突然「今、自分はケニアにいる」と感じた。そのひらめきの原因を考えてみて日光とケニアの共通点に気がついたよ。本物の古い西洋建築群〜そこで使役されている原住民〜(晩夏は)気温22度くらいで湿度が低い〜周囲はワイルドな自然で大きい虫や珍しい鳥が飛んでいる〜そして屋外で飲むミルクティー。

日光は地域全体が豪奢な和洋折衷で自然も美しいので大好き。軽井沢もそうなんだけど、日光もトーキョーの飛び地的な利便性を感じる。食べ物とサービスのレベルが高い。

名物のチーズケーキ日瑠華(ニルバーナ)をお土産に買った。

鬼平の水羊羹も買った。

日光からの帰路、東北自動車道でタイヤがバーストした。ヘリコプターが接近してくるようなドカドカドカという異音がしたので路肩に停車。JAFを呼んで車から降りて高速道路の路肩で40分くらい立って救援を待ったよ。風と騒音がすごいし車が突っ込んできやしないかとこわかった。

その後にデニーズで休憩したんだけど、普段はジャンクフードくらいに思っているデニーズのパスタが、涙が出るほど美味しく感じた。

それにしてもこういう事故は不可避なので皆様も気をつけてくださいね。私は走り屋の車ソアラに乗っているけど、高速道路ではいつも左車線で90キロくらいしか出さないし、特にバイクとは車間距離70mくらいあけている。何が起きてもハンドルを制御できるスピードってそれくらいが上限だと思うよ。そして三角板とか発煙筒(期限確認)とか脱出用ハンマーとか、必ず点検しておいた方がいい。

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