ロシア東欧旅行4日目(2018/7/17)

成田
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羽田

7/17

本日はエルミタージュ美術館に行く。

実はエルミタージュには裏口がある。ネットで事前にチケットを買って裏口に行くと、全く列に並ばないで入館できるのだ。この情報は普通にエルミタージュ美術館のサイトにも書いてあるのだが、なぜかみんな正面玄関に1時間くらい並んで入場している。

ご覧の通り。

あと、やはり昼頃から館内は混み始めるので、ゆっくり観たい人は午前中から行くのがおすすめ。


裏口から入ると、まずエジプトコーナーから始まる。

本物のエジプトの棺を見たことなかったので、その巨大さに圧倒される。これ十二単みたく何重にも棺が入れ子になっているんだよね。この巨大棺は何層めなんだろう。

エジプト美術、素晴らしいなー。美術品は紀元前のものが好きだ。たぶん古代の人間は超能力が使えたのだと思う。近代のものでもアフリカの祭事美術は最高だけどな。あいつらも超能力を持っていたんだと思う。

有名な階段を登る。

館内がとにかく広い…。展示を観るというより、ひたすら出口目指して歩き続けている感じ。

気になったものを激写しつつ、ひたすら歩く。

自分がどこにいるのかもよく分からず。

でも「孔雀のカラクリ時計」だけは必ず観たかったので、頑張って探した。

素晴らしい…。
18〜19世紀のカラクリ時計やオートマタって壮絶だよね。ロボットの原型であるけれど、職人の知性というより狂気が感じられる。そしてなぜか官能的。

窓からは海が見える。

扉のデザイン見ているだけでも1日過ごせそう。

床の寄木も美しい。

ロシアンは本当に猫好き。エルミタージュの売店ではネコ・カレンダー推し。

エルミタージュはネコに守護されているんだよ。宮殿の地下や裏側にはネコがたくさん住んでいるという。ある時、浅はかな人間がネコを排除したところ、館内がネズミに食い荒らされて大変なことになったそう。

実は、エルミタージュネコに逢うのがロシア旅のメイン目的の一つだったのだが、夜行性で昼間は地下で寝ているので、滅多に出逢えないそう。
なのであまり期待しないようにしていたのだが…

イタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!

憧れのエルミタージュネコですよ!!
帝政ロシア時代より、ずっとエルミタージュ宮殿をネズミから守っている誇り高きネコ族!!

戦士感あり。カッコいい。こんなにワイルドなのに人馴れしている。
飼いネコとノラネコの両方の魅力を持っている。

なお売店では、収蔵作品である歌川国芳のネコ漫画のキャラ「鞠子」グッズが一番人気!
いつでもどこでも、とにかくネコ推し。

裏口から入ったので、正面口から退場する。

疲れたので観光名所になっている「文学カフェ」に行こうと思ったのだが、満席で入れなかった。そこで、google mapで評価の高いカフェを探して入店。

やや北欧風。若者向けのちょっと気取った今っぽいカフェ感。
ロシア風情はないけど、安心感があったし美味しかった。

本日は予定が多い。エルミタージュだけでもお腹いっぱいなのに、この後さらに「ユスーポフ宮殿」へ行くのだからね。

あのユスーポフのおうちですよ?
「オルフェウスの窓」愛読者なら、サンクトペテルブルク最大のヤマ場と言って差し支えないのでは?

ここも実はチケット売り場が2箇所ある。
川沿いの売り場と正面玄関側の売り場。川沿いの方が団体客対応らしく、なおかつ位置がわかりやすいので混雑する。公式サイトに記載があるので、両方の入り口を確認してから行くべし。通常は正面入り口の方が空いているはず。

あと館内案内の専用アプリがある。それをインストールすると、自分の位置に合わせてガイドが出てきて楽しいけど、けっこう電池を使うので要注意。

例の階段!

ユリウスが寝てた部屋!

サロン!

メンヘラのユリウスがユスーポフ公に「そばにいておくれよね」と懇願した書斎!

書斎の隣には謎の水施設。浴室なのかと思いきや、そうではないらしい。中庭の噴水的なことなのかしら。オルフェウスにも出てこないよ。

広間。

そしてオルフェウスに出てこなかった事が不思議な、ユスーポフ宮殿を象徴する設備がコチラ!

専用の劇場があるのだ!
小さい方のシネスイッチ銀座くらいのサイズなんだけど、桟敷もあってすごく可愛い!きっとユリウスはここでお芝居ごっこをしたはずだよ。

大満足の素晴らしい体験であったのだが、一つだけ心残りが。ラスプーチン暗殺の部屋(蝋人形で再現されている)を楽しみにしていたのに、週末のみの公開だったのだ…。
ラスプーチン目当ての方は休業日を要確認ですよ!

もう帰ろうかと思っていたのだが、ユスーポフ邸のそばに「ネコ共和国」があるので、ついでに立ち寄ってみることにした。

ここは保護ネコと引退した老エルミタージュネコの共同住宅である。
見学は1時間ごとの交代制でチケットは600ルーブル。

入場時間は決まっているので、カフェでチョコレートソーセージ(エクレア)とお茶をたのんでオープンを待った。
エクレアはジャンクな味でゲキマズ。

ネコ部屋に入る際には「ニャーニャーニャー」と言わなくてはいけない。写真撮りそびれたのだけど、入り口がクローゼットになっていて面白かった。クローゼットが異世界につながっている、という事なんだと思う。

ネコ部屋は広さ30平方メートルくらい。高い位置に通路やベッドがあって、ネコの避難所になっている。とはいえ、次々と人がやってきて騒がしくしたり撫でたりするので、ネコはうんざりしてるんじゃないかな。

ホストクラブ。真ん中の上のネコがナンバー1なのかな。

決して「劣悪な環境」とかじゃないけど、ネコは集団生活するタイプじゃないし、ネコにとって人間は下僕なのであって友達とかじゃないから、馴れ馴れしくされるのもストレスだろうと思う。

ネコカフェはなかなか難しいですよね。

今夜は疲れたので、宿の近くの気楽なカフェで夕飯を食べることにする。
ロシア料理が食べられる、ということでホストのロシア人にオススメされた店だ。

なんか見覚えのあるメニューだなあ、と思ったら昨日行った「ロシアカフェ」のチェーン店だった。気楽に食べられてメニューもわかりやすいので、まあ良かろう。

次の日に続く

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