ロシア東欧旅行5日目(2019/7/18)

成田
ヘルシンキ
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羽田

7/18

本日はイトコと別行動する。
私と息子はクンスト・カメラと軍事博物館 Military Historical Artillery Museum に行くのだ。イトコはもう一度エルミタージュ見物に行くらしい。

クンストカメラも徒歩で行ける。風の強い橋を渡らなくてはいけないので、寒い時期などは厳しいと思うけど。

クンストカメラ入り口。
ピョートル1世の「驚異の部屋」である。

建物の全体像。

「驚異の部屋」が大好きなので、ここは絶対見逃せない。普通は小さい部屋1つ分くらいの蒐集物だと思うけど、そこはピョートル1世なので大きな屋敷全体が展示室。金と地位にモノを言わせて各地の蒐集家からコレクションをまるごと買い取る的な手法を採用して奇品珍品を集めたそう。火事があったりして、今はホルマリン漬け瓶ばかり並んでいるんだけどね。ホルマリンだけでもじゅうぶん凄い。

興味本位で集めたというよりも、医学的な研究のためのものだったらしい。

こちらの中国のオートマタは火事になる前からあったもの。

民族博物館も兼ねていて、日本コーナーがやけに広い。
日本の鎧と花嫁衣装が大人気。

インディアンの衣装カッコいい。
この辺りの展示は最近集められたもの。

ピョートル1世は、いろんな分野に博学な好奇心旺盛な王様だったそう。科学アカデミーも創設しており、屋敷の最上階は研究所になっている。

ディズニーシーの「フォートレス・エクスプロレーション」的な世界観!

デスマスクも展示されている。最後は自分自身が驚異の蒐集品になったわけだね。我が人生に一片の悔いなし、といった表情。

お腹が空いたので、軍事博物館へ行く途中にあるロシア料理のレストランに立ち寄った。

google mapで評価の良い店を適当に選んだだけだったんだけど、この店が最高だった。
Mari Vannaという店。

インテリア、超かわいい…。

しかもトイレに行ったら、ネコ用トイレが置いてあったの!
この空間にネコがいるとか、どんだけかわいければ気がすむの?
ほんとロシアンはネコ好き!

トイレのデザインもぬかりなし。トイレの壁面が本棚になっていて、真似したいと思った。

そして食べ物も美味しかった!
パンケーキは、サワークリームとヨーグルトをブレンドしたものとラズベリージャムをかけて食べるの。ロシア料理って西洋とアジアの中間的なセンスだよね。ややトルコ的な。

一昨日と昨日行ったソビエト・カフェも悪くなかったけど、ここで食べてしまうとやや見劣りする。写真入りのメニューもあって、観光客フレンドリー。超おすすめです。値段は現地的には高級だと思うけど、トーキョーのカフェと同じくらい。

とても良い気分で次の目的地の軍事博物館へ向かう。
ところが…。

閉館時間であった。閉館1時間くらい前にゲートを閉めてしまうようです。

ここもすごく面白そうだったので残念。

帰りはウーバーを利用。往復全部歩くのは、ちょっとしんどい。

今夜は23:47発の寝台列車グランドエクスプレスに乗りモスクワへ移動する。チェックアウトは22時にしてもらったので、最後の晩も自炊することにした。ロシアンの主食であるソバの実と、テキトーに作ったサーモンとジャガイモのクリーム煮。

旅行の際はまな板と小型の包丁を携行している。スーパーで買った果物や野菜を食べられるからな。

それにアパートタイプでキッチン付きの宿でも包丁が切れないことは多い。

シャワーを浴びて化粧を落として寝る準備を整えてからウーバーで駅へ向かう。

駅構内にいるのは、ほぼ全員中国人。

電光掲示板には中国語が表示されている。

ねこへんたいの私ですらロシアンのネコ好きにはあきれ果てた。お土産屋さんには無意味にネコデザインが溢れている。そしてフクロウモチーフも多い。あとはクマ。犬モチーフは滅多に見ない。

サンクトペテルブルク楽しかったなー。物価が安いんだよ。トーキョーの半分くらい。あと「おそロシア」的なことを期待していたのだが、ロシアンは親切な人が多くて全然怖くなかった。観光客ばかりで治安も優良。日が長い事もあり夜まで安全に街歩きできる。そしてサンクトペテルブルクにはソ連的な雰囲気がなくて、帝政ロシアだった。ヨーロッパ最強の優雅な文化が横溢しています。

ロシアというか、サンクトペテルブルクがとても気に入ったので、また来たい。サンクトペテルブルクを経由地にしてヨーロッパ各地に飛べると良いな。

レオニード、またいつか。

さてさて、気を取り直して憧れのグランドエクスプレスに乗車しますよ。サンクトペテルブルクのモスクワ駅23:47〜モスクワのレニングラード駅8:14。

ヨーロッパの寝台列車大好き。その魅力を堪能するためには必ず一等車のバストイレ付き個室に泊まるべし。ロシアは物価が安いので、グランドエクスプレスは最高級の部屋でも2名で35000円ほどですよ。

重厚なインテリアの廊下。

私と息子の部屋。イトコはこの2人部屋を1人使用していた。

果物と水とチョコレート。
翌朝の朝食も付いてくる。あと到着先でのハイヤーも!乗車後に車掌さんが朝食のメニューとハイヤーの送り先を聞きに来る。

クローゼット付きは地味に嬉しい。スーツケース2つ入ったよ。

シャワー付きだけど、洗面所とトイレの中で浴びるタイプ。

ベッドを出したところ。

眠る時用の青いライト付き。

アメニティは高級ホテル並み以上。

このヘチマスポンジと黒い歯磨き粉が気に入った。ヘチマスポンジで体洗うとスクラブ使った時みたいにスベスベになる。これロシアでは一般的なのかな。すごく良い。

これ車内でマッサージしてくれるってことなの?

グランドエクスプレスは動物連れで乗る事もできるんだって。それでサンプル画像がネコなの。ふつう「一緒に移動する動物」って犬だよね…。もはや驚かないけどさ。ロシアンがネコ好きであることは思い知っているので。

深夜だけど、食堂車に行って見た。イトコはウォトカ、私と息子はジュースを飲んだ。

ベッドはセミダブルサイズでとても快適だったけど、やっぱりあんまり眠れない。よく「寝台列車は移動とホテルをかねるから時間を有効に使えます」とか嘘つく人いるけど、それは絶対ない。寝台列車に乗ったら翌日は眠くて使いものにならない。できれば乗る日はレイトチェックアウト、降りた日はアーリーチェックインした方が良い。つまりホテル代も余分にかかるし、疲れるし、日程に余裕のある人向けの単なる遊びの贅沢品だと思うよ。それでも観光客にとっては素晴らしい貴重なイベントだと思う。世界各地で寝台列車は消滅しつつあるので、ますます愛おしい。

次の日に続く

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