2020年ケニア・ルワンダ旅 6日目(2020/2/22)

旅程
2/17 成田〜チューリッヒ
2/18
2/19チューリッヒ〜ナイロビ
2/20
2/21
2/22
2/23
2/24ナイロビ〜アンボセリ移動
2/25
2/26アンボセリ〜ナイロビ移動
2/27ナイロビ〜ナイバシャ湖移動
2/28
2/29ナイバシャ湖〜マサイマラ移動
3/1
3/2
3/3マサイマラ〜ナイロビ移動
3/4ナイロビ〜キガリ〜ヴォルケーノ国立公園移動
3/5
3/6ヴォルケーノ国立公園〜キガリ移動
3/7キガリ〜ブリュッセル移動
3/8
3/9ブリュッセル〜チューリッヒ移動
3/10
3/11チューリッヒ〜成田移動

Jambo hotelの朝食会場。

隣にはバースペースもある。

ツアーの皆様と旅の情報交換しながら食事できて嬉しい。私はおひとりさま旅行が多くて、いつも孤食なので。

超美味しいとかではないけど、必要十分な感じ。私は満足。

ケニアは英国文化なので、紅茶が濃くてあたたかいミルクが必ずあるのが良い。

窓がすごく綺麗に磨かれていると思ったら窓が付いていなかったw サッシがちゃんと閉まらないとかも普通。そういうのが苦手な人は外資系高級ホテルに泊まるべき。

部屋にはバルコニーが付いている。今の時期は蚊がいるので虫除け必須。ケニアはマラリアが有名だけど、ナイロビの蚊でマラリアに感染する可能性は低いそう。

今日はサイザルバッグの工房を訪ねる。

工房は、あまり治安の良くない地域にある。

路上でケンカしているヤギたち。その辺にいるこれらのヤギたちはいずれ喰われる運命。フリーの屠殺屋がいて、彼らに頼むとあまり苦しませずに素早く殺してさばいてくれるという。ケニアでは鶏やヤギがそこらじゅうにいて、けっこう可愛いんだけど、みんな食べ物。そういう環境にいると食べ物の見え方が全然違ってくる。お肉は本当にありがたく頂くし、残しても申し訳なくて廃棄とかできない。日本でも家畜の育つ様子とか屠殺の現場とかみんなに見せるべきだと思う。

サイザルバッグ山積み!全く同じデザインはないという。

バッグ本体は女性たちが作っていて、ハンドルや内張りなどの縫製は男性が行う。好きなバッグ本体を選んだら、好きなハンドルやステッチをその場で付けてもらえる。

おっちゃんが素早くハンドルを取り付けてくれる。

かっこいい。この工房に似つかわしいナショナル のラジカセ。何かのスポーツの中継が流れていた。

街中の3割くらいの値段で買えるので皆さま爆買い。私は昔サイザルをたくさん買って使いきれなかったので、今回は自制。

かわりにドレス用の布で作られたショッピングバッグを2枚買った。

ナイロビ博物館に移動。

メジャーな観光地だけど、ここは来た事なかった。ケニアの歴史がざっくり学べる。

もう少し部族の伝統工芸や美術の展示が欲しい。アフリカの古い美術品は本当にモダンで美しいんだけど、一流のものはヨーロピアンが盗んだので、パリやロンドンに流通している。

この腕輪のゴールドのやつが欲しい。向田邦子が持ってた。

鳥の剥製がやたら充実。ヒッチコックっぽい。

嫌われ者のアフリカハゲコウ(左上)。サファリで死んだ動物がいると必ずたかっている。この巨鳥、なんとナイロビ市内にもいるんだって!体高130センチのギャオスですよ?このギャオスが手に持ったハンバーガーとか奪っていく事があるらしく、子供たちはすごく怖がるそう。

動物の剥製もある。ナイジェリアから来たというグループに「一緒に写真撮ろうぜ」と言われて一緒に撮った。アジアアフリカ地域ではそういうのよくあるよね。でもちょっとなれなれしくて痴漢ぽかった。皆様もお気をつけください。「一緒にセルフィー」が一番激しかったのはインドのランタンボールの寺院かな。もう次から次へインド人が寄ってきて歩けないw 痴漢ではなくみんないい人だった。

博物館の売店にちょっと立ち寄ってから、ランチへ。

この店。Kosewe Renalo Foodsという名前。

魚をあまり食べないナイロビアンだけど、ここのレストランでは美味しいティラピアか食べられる。

ウガリと一緒に手づかみで頂いた。

定番のジンジャーエール。

一般的ナイロビアンの食生活はかなり素朴らしいけど、良いレストランとかホテルで食べられるご飯はとても美味しい。

厨房が見えるのは清潔さの証。

今日は空いているけど、普段のランチタイムはビジネスマンで混雑するそう。

ランチ後、 ダウンタウン地域にあるアフリカの工芸品やアンティークを扱う商人たちの魔窟へ。

主に西アフリカからやってくる商人たちが、このアパートメントで寝起きしながら展示販売している。

商人たちの部屋が並んだアパートメントを順番にまわりながらいろいろ見せてもらう方式。六畳くらいの部屋に商人の寝床と工芸品がぎゅうぎゅう。

飯炊き女や洗濯女もいて、共同のトイレやシャワーもある。そしてみんなネコ好き。けっこう楽しそう。


治安の悪いダウンタウンにあるので駐在さんや観光客は立ち入らないそう。今回はアフリカ通のO氏と現地在住20年の添乗員K氏が一緒なので侵入できたけど、街中を歩く時は2人に前後をはさまれて荷物をお腹に抱えて歩く感じ。スリだけでなく、皮膚から吸収される麻薬のようなものを塗りつけて昏睡させて強盗する、という日本人には意味がわからないような犯罪もあるという。

またコロナが問題になっている時期だったので中国人排斥ムードがあって、ケニアンはそもそも日本と中国が別の国だという教養もなかったりするので、そういう点でもちょっと怖かった。実際のところ、中国人はもともと現地民と交流する気はないので市内をウロウロする事は少ないし、コロナ問題が起きてすぐに北京から「自宅待機」を命令されているので、街中にいる東洋人は日本人か韓国人に決まっているのだが、もちろん彼らにはそういう知恵もない。それで「コロナチナ!」とか言うのだ。日本人がどんだけケニアに貢献しているかTシャツなどに書き連ねて着用したいと思ったよ。

アフリカの一流骨董はほとんど英仏人に略奪されているので、ここで見られるものも基本的に現代品。とはいえ、今も昔と同じ部族が作っているのでコピー量産品とかではない。商人たちに「骨董を見せて」と頼むと、ベッドの下からゴソゴソ箱を出してきて何かしら見せてくれる。私は西アフリカでシャーマンが使っていた秘薬の瓶を入手した。小さいアイテムだけど、アフリカンアートらしいモダンなフォルムで素晴らしい。

炭化したレザーのカバーが付いていた。カバーが付いた状態だとイマイチだったんだけど、剥いたら完璧なフォルムに。

魔窟の近くの布問屋JJ Textilesに移動。

ケニアンはかわいいドレスを着ているんだけど、たいていオーダーメイド。体型レンジが広いので既製服は難しいという事情もある。私は布にあまり興味がないので、皆さまが買い物している間に近所のレストランMalindi Dishesでチャイ一服。

このレストランはコースト系の人々がやっていてイスラム寄りだそう。ここも魚料理が美味しいレアな店。ケニア人は数十種類の民族がいて、実はそれぞれ性質や文化が全然違うんだって。

ナイロビで一番美味しいチャイ。ケーキはパッサパサ。

つきそってくれた添乗員K氏にケニアの話をいろいろ聞けて楽しかった。私はアフリカのシャーマニズムや呪術に興味があるんだけど、今もそういうものは普通に流通しているのだという。恋愛に長けた部族というのもいて、彼らにロックオンされた観光客はしばしばその地に沈没し、時には自国に連れ帰って結婚してしまうそう。アフリカから出ると霊力を失うのか、そういう結婚が長続きすることはあまりないみたいだけど。

1999年に初めてケニア訪問した時、ナイロビの日本食レストランShogunで一人旅の日本人女性と会話したのだが、彼女はケニアンと恋愛関係になり、その男性がどうしても忘れられなくてケニアを再訪した、と打ち明けてくれたことを思い出した。きっと彼女も「恋愛部族」に魅入られていたんだと思う。ラム島には恋愛霊力を持つ男性がたくさんいるそうなので、次はその辺りにも行ってみたい。それがいったいなんなのか実体験してみたい。

ファブリック爆買いされた皆様と合流して、ホテルに戻った。ホテルのレストランでみんなでディナーして楽しかったんだけど、料理のペースがアフリカ時間w 結局全てが揃うまで2時間くらいかかったんじゃないかな。添乗員K氏が一所懸命スタッフを急かしてくれたけど、ケニアンは基本的に言うこと聞いてくれないので仕方ない。 部屋のタオルがなかったので電話でフロントにお願いした時も持ってきてくれなくて、結局フロントまで行って「今すぐタオルをよこせ」と言ってハウスキーパーをストーキングしないと手に入らなかったw そういうのにイライラする人はアフリカ難しいと思う。

深夜に銃声が3発聞こえて、犯人がうちのホテルに逃げ込んできたらどうすべえ、とかなり不安になった。Jambo hotelはわびさびなので、テロリストに狙われる可能性は皆無だけど、強盗が逃げ込んでくるとかはありそう。後で添乗員K氏に聞いたら、ナイロビ で銃声は珍しくないそう。ガードマンが威嚇射撃しているケースが多いとか。その流れ弾に当たる可能性もあるので、ATMの周囲などはなるべく近寄らない方がいいとのこと。

次の日につづく

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