インド旅2日目 (2017/3/4)

3月4日 デリー

昨夜は深夜到着で寝たのが4時くらいだったので、本日の観光は昼からとする。
10時くらいに朝食ブッフェ会場に赴き、初インド飯をいただく。

ゲロみたいだけど、美味しいよ。イギリスの高級ホテルなので洋食もちゃんとしている。ヤクルトもある。しかし旅先では腹八分目が大事。満腹になるまで食べると免疫力が落ちるよ。

中庭に出るとプールで白人のオサーンがザブザブ泳いでいた。

気温は23度くらいで湿度が低くて観光には最適の気持ち良い気候。しかしプールで泳ぐのは寒そうだぞ。

5000ルピーでは心許ないので、ホテルのフロントでも両替してもらう。しかしここではお釣りがないと言われ、結局3000ルピーしか両替できなかった。両替、けっこう厄介な問題かも。

12:00 シゲタトラベルで手配していた専用車がホテルまで迎えに来る。
インド旅では専属ドライバーをつけるのが一番安心だし快適らしいけれど、せっかく手配したドライバーが不真面目で行きたくない店に誘導されたり女性だとナンパされたりする、という話も聞いていたので不安だったのだが、我々の担当になったマンシー氏は必要以上に喋らず、自分の考えを押し付けてくることもない、優良なドライバーであった。
本日の予定は、インド門とタージマハルのモデルになったと云われているフマユーン廟 Humayun’s tomb とカーンマーケット Kahn market と ユナイテッドコーヒーハウス united coffee house。

インド門。パリの凱旋門に似てる。

どんなヤバイゆすりたかりインド人に包囲されるんだろうか、とビクビクしながら歩いてみたが、そんなにヤバくなかった。縁日みたいな雰囲気で物売りがたくさん。家族連れが楽しそうに散歩しているよ。

たしかに声かけてくる物売りや物乞いは多いんだけど、毅然と断るとスッと去る。もっとすごい物乞いや押し売りにつきまとわれる国は色々あった気がするよ。例えばベトナムのサパにいる無垢で素朴な少数民族の方がよっぽど粘着質な押し売りであった。まあ、ここはデリーの最高級地域であるから、スラム的な地域だときっと人種が全然違うんだろうな。

インド門から首相官邸まで続くお濠にはマサラ顔の白鳥が待機している。

これ世界各地で見かけるけど誰がやり始めたのかな…。

デリーの高級観光地であれば、そんなに恐ろしい目に遭わないと分かったので少しリラックスして次はフマユーン廟へ。フマユーンも入り口にそんなに変な人々はいなくて、スムーズにチケット買って入場できた。

犬に先導されて中へ進むと…

「案内はここまでな。オレは芝生の上で昼寝するから」
犬はガイドを途中で放棄。仕方ないので自力で敷地内を探索する事にする。

門の内部の小さな部屋にレトロなフマユーン廟の模型があった。

シンメトリー。カッコいい。

フマユーン廟はとても素敵な場所であった。
イスラム建築ってなんでこんなに美しいの。幾何学&増幅するイメージが宇宙的。そして大きな樹がゆったりと繁っている庭園がまた良い風情。悠久感があって懐かしい。

わりと上品なインド人のカップルや家族が芝生の上でゴロゴロしていて和むよ。入場料がガイジンは500 ルピ、インド人は30ルピ。

この後、カーンマーケットへ移動。メジャーなマーケットなので駐車場もちゃんとあるんだけど、二重三重に車が停まっている。ドライバーは2センチくらいの余裕しかない隙間を華麗に通り抜けていくので、私はヒヤヒヤして写真を撮ることも忘れていた。なので写真なし。
カーンマーケットはデリーの高級マーケットで富裕層しか来ないらしい。しかし見た目はアメ横に似ている。FabindiaとかAnokhiとかKama ayurvedaとか日本人が買いたいブランドは一通り揃っているので、買い物はここだけで済むはず。ブロックプリントの美麗な紙製品を売っている文房具屋などもある。

私はFabinindiaで息子用の黒いシャツ、ガネーシャ模様のノート、ブロックプリントのカードセット、神様ステッカー、Kamaの化粧品をたくさんを仕入れた。Kamaの素晴らしさについてはこちらのブラグをご参照くださいませ。
インドブランドの服は一見可愛いんだけど、やはりトーキョーで着ると「インドかぶれの人」 的に見えそうだったので買わなかった。日本で売ってるインド風の服は日本向けにアレンジされている。インドの女性服はチュリダールというスパッツを合わせるのが基本なので、ワンピースっぽく見える服でも深いスリットが入っていて、1枚では着られないケースが多い。だったらチュリダールやパンツを合わせればいいだけのことなんだけど、そうするとガチインド人スタイルになるので、日本では着にくいという話。

カーンマーケットの後、最後の目的地はコンノートプレイスにある老舗United coffee houseだ。

ここは英国統治時代に名士の社交場として使われた老舗カフェー。内装がゴージャスレトロで良い。

コーヒーハウスと称するだけあってコーヒーもプレス式で最高級品が飲める。



インディアンスナックと菓子をテキトーに頼んでみたら、どちらも超美味であった。
スタッフもキチンとしていてカード払いも安心感あり。客層はもちろん上流階級。洋服を着た女性客が多い。
これトーキョーにあったら通いつめるよ。
ここに限らず、高級店は冷房が効き過ぎなので羽織物をお忘れなく。

コンノートプレイスは混雑していて観光客狙いのスリ詐欺師もたくさんいる場所なので、落ち着いて散策する雰囲気ではない。車で目的地に乗り付けてさっさと車に戻るのが安心かも。

疲れたのでホテルに戻る。運転手のマンシー氏には500ルピーのチップを渡した。

体力がないので旅先ではルームサービスが欠かせない。

クラリッジズのインド料理屋は名店らしく、それを客室で食せるとのことなのでバターチキンとラスマライ(甘いミルクソースの中にスポンジ状のチーズが浮いている奇怪なお菓子)とチャパティとチャイを頼んでみた。
これが驚くほど美味であった。日本のインド料理屋の味と何かが決定的に違う。日本では高くて使えない香辛料とか素材をふんだんに入れているんじゃないだろうか。素材自体が美味しい可能性もあるよなあ。

マサラムービーの歴史を俯瞰する的な番組やってる。字幕が欲しい。

インド、どんだけ恐ろしい国なんだろうか?とおびえていたのだけど、意外とまともじゃん。あと良いものがたくさんある。古い建築はもちろん、食べ物や洋服や化粧品など、かなりレベルが高い。アジアアフリカ地域の発展途上国は文化が消えてしまっている地域が多いけれど、インドは文化の厚みがすごいな、と思った。

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