飛鳥II クリスマス・ワンナイトクルーズ(横浜発着)

12月23日

本日から飛鳥IIのワンナイトクルーズ。

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昼過ぎに都内から東海道線で横浜に向かう。この路線、なんでいつも混んでるの?スーツケースもあるのでグリーン車に乗ったよ。500円の価値は充分ある。

横浜で降りてタクシーで大さん橋に向かう。2000円くらい。
大さん橋には450台くらい入れる駐車場もあるんだけど、クリスマス連休だし、満車リスクを考えて公共交通で来た。それで正解だったと思う。道もけっこう混んでいてタクシーの運ちゃんが迂回していたからね。

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大さん橋に到着!

乗船手続きはとても簡単だった。健康カード書いて、乗船券見せて、クルーズカードもらうだけ。スーツケースは預けると出港前に客室まで運んでくれる。

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今回の部屋はバルコニーツイン。一度バルコニー客室を経験すると窓が開かない部屋に滞在するのはイヤになるよ。ダイヤモンド・プリンセスに比べると地味なインテリア。しかしベッドのマットレスは上等だし、カーテンなどのファブリックも綺麗。全体に清潔感がある。少し前のホテル・ニューオータニとか帝国ホテルの客室っぽい。あれらのドメスティック名門ホテルもけっこう古くて地味だもん。

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今回のクルーズは16時乗船、翌日10時下船。滞在時間18時間ぽっきり。なので計画的に動かないと船内を満喫できない。そこで、さっそく船内新聞を見て作戦をたてる。

ディナーは2回制。我々は1回目で17:30スタート。現在16:00。しかし、どうしても飛鳥ハンバーガーが食べたい!クルーズ船にはなぜか必ず無料のハンバーガーがあって、そのバーガーの味で船の料理レベルがわかるのだ。飛鳥は食べ物が美味しいと聞いているので、ぜひ食べなくては。

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「リドカフェ」ではハンバーガーとピザとカルボナーラが提供されている。ワンナイトクルーズの場合営業は夕方のみ。ディナーが食べきれなくなる可能性もあるけどハンバーガーとピザを両方頼み家人とシェアする。外国船だとブッフェの食べ物を勝手に自室に持っていって食べられるんだけど、飛鳥では自室に食べ物を持って帰ってはいけないらしい。衛生に厳しい感じ。



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たしかに美味しい…。外国船のハンバーガーとは全然レベルが違う。ピザも悪くないけど、こちらはまあ普通かな。

これはみんな食べてみるべきだと思うよ。たぶん理想的タイムスケジュールは、乗船後速やかにハンバーガーを食べる→ショーを観る→2回目(遅い回)のディナーを食べる→映画かダンスパーティーに参加する→夜食を食べる、だと思う。

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アイスクリームコーナーもあった。これも美味しそう。

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デッキに出ると夕暮れ時。プールは閉鎖されているし誰もいなくて静謐。

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陰影がかっこいい。

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出航。
とにかく静謐。
数百人の人々が出航を祝っているのに、みんな異常に静かで人を押しのけるような人皆無。見送りに来ている桟橋の群衆も無言。さすが日本人オンリーの日本船。昨年乗ったイタリアのカジュアル船MSCの阿鼻叫喚と違いすぎる…。

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中央ホールにはクリスマスツリー。17時以降はドレスコードが「インフォーマル」なので、すでにおしゃれしている人が多い。我々も部屋に戻って着替えなくては。

腹ごなしに船内を探検しながら部屋に戻ることにする。

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ここは図書室。無人。

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司馬遼太郎の本がずらり。飛鳥っぽい。

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ゲーム室。無人。
長い航海だと、こういう部屋で友達ができたりするんだろうか。

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セミナー・ルーム。無人。

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映画館。
このセレクションはどういう意味なんだろう?
Qの熱烈なファンがいるのか?それなら普通007やるよね。

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和室。無人。
囲碁セットが置いてある。

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各フロアにある洗濯室。

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長い廊下を歩いて部屋に戻る。

急いで着替えてディナーに行かなくては。

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集合時間より少し遅れたけど、我々は食べるスピードが早いので、そう言って座らせてもらった。遅れた客は遅い回のディナーに振り替えてもらうこともできるみたい。
「帝国ホテル総料理長による飛鳥スペシャルディナー」とな。

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前菜。
クルーズのディナーって普通まずいので、全然期待していなかったんだけど、かなり美味しい。

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かなりハイレベル!
料理長本人も船に乗っていて、挨拶にまわってきたよ。
たぶん全員同じものを食べる事が決まっていて、ワンナイトクルーズなので、地上と同じものを用意できるんだと思う。

ただし、我々は18時からの回だったから良かったんだけど、20時頃から立っているのが困難なレベルに船が揺れ始めたので遅い回のディナーの人は大変だったんじゃないかな…。ワイングラス倒れたかも。



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レストランの外にはモサいお菓子ハウスが展示されていた。

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この時間帯に、船長さんとカメラマンがホールにいるので一緒に写真を撮ってもらうべし。
船内でカメラマンに撮ってもらった写真は、写真コーナーで展示販売されるので、写りの良いものだけ購入すれば良い。1枚800円。プリントした写真だけでなく、データも売って欲しいかな。

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満腹になったので、部屋に戻る。ティーコーナーが日本らしい。

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ルームサービスは有料だけど安い。だけど23時までしか頼めないのかー。日本のリゾートホテルにもありがちだけど、なんでルームサービスが時間限定なの?カフェもルームサービスも短時間のみ営業っていうパターンが嫌いだ。そういうホテルは朝食時間も短いんだよね。リゾートで時間に縛られたくないぞー。

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飛鳥オリジナル土産は完売することもある、と聞いたので、早めにお土産をゲットした。中身はモロゾフのチョコウェハース。普通に美味しくて良い。他にもクイーンズ伊勢丹のブランデーケーキ入り飛鳥土産などもあった。こういうお土産品のセレクトも食べ物にこだわる日本船らしい。

ゴロゴロしているうちにショーの時間になったので「ギャラクシー・ラウンジ」へ出かけることにする。

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クルーズおきまりの昭和歌謡ショー。60年代のキャバレーみたいで良い。クリスマスソングのメドレーだったんだけど、ロシア人みたいなパツキンの歌手が「恋人はサンタクロース」を歌ってくれた。どうやら日本人客たちは大喜びしていると思われるのだが、静謐。
パフォーマーたちも外国船みたく「みんなで盛り上がろうぜ!ヤーッ!」的なノリがあまりない。「日本人はそういうの苦手だから盛り上がり強要しないであげて」とか飛鳥のマネージャーが指導してそう。そういえば、スタッフもフィリピーノなのに静かだった。「日本人はなれなれしい接客や歌ったり踊ったりするスタッフは苦手だから静かに接してあげて」とか指導されてるのかな…。

全般に日本人臭が強い。ディナーもみんな正確に時間通りやってきて、みんな同じ時間に行列を作って出て行くのだ。イレギュラーな動きをする人がいない。
まあ、長いクルーズだと違ってくるのかもしれないけどね。

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部屋に戻って、またゴロゴロする。テレビも日本製だけど、小さい。映画の配信などもない。しかしDVDプレーヤーがある。

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ワンナイト・クルーズでは夜食サービスがある。うどんとおこわとお茶漬けみたいな味の水餃子。
全然お腹空いてないけど、飛鳥の全貌を知りたいのであさましく全部食べる。美味しかった。長期クルーズをする際、美味しい和食が食べられるのはポイント高いかもな。

この後、大浴場に行った。0時過ぎれば空くんじゃないかと思っていたけど、かなり混雑していたよ。その際、ビーサン的な履物があると便利だと思った。備え付けのスリッパは室内専用なので。

部屋のテレビで現在の船の位置が確認できるんだけど、深夜に伊豆大島のあたりに到達し、そこからまた横浜に戻る感じ。夜中は真っ暗でどうせ景色は見えないので、ずっと東京湾内にいてもいいんじゃないかなあ、と思った。その方が揺れないし。
25時頃就寝。

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12月24日
8時頃起床。すでに横浜のあたり。

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デッキは無人で気持ちいい。
なんか船の科学館っぽい(星空を観てプラネタリウムっぽい、と言うのにちかい)。
今回のクルーズは、ヒマだからちょっと一泊しにきたんざます飛鳥常連風夫妻も多いけど、クリスマスクルーズなだけに、初心者っぽい若めのカップル客も多かった。あと小さい子連れも多くて、高級ディナーなのに子供あやしてビクビクしている若夫婦気の毒だったな。ベビーシッターは通常クルーズならいるみたいだけど。
それはいいんだけど、わりとおひとりさまの富裕ジジイがいるんだよね。鉄ちゃんの船版なのか、家族を誘うのもわずらわしいから一人なのか、そもそも一人なのか。でもなんかカッコイイし楽しそうで良い。

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朝食ブッフェは決して悪くないけど、普通かな。
ワッフルやパンケーキは焼きたてのを作ってくれる。その行列の様子。

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朝食後にコーヒーを飲めるビスタラウンジ。
デザインが21エモンっぽくて素敵。

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ヵコ(*゚∀゚)bィ-ィ
工業地帯&富士山

朝は慌ただしい。10時には下船なので朝食を食べたらすぐ荷造り。もっと早起きすればいいんだけどね…。

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下船時は人ゴミでさぞ騒々しいだろうと覚悟していたんだけど、最後まで静謐であった。
すごいなあ日本船&日本人客。神秘的すぎだろ。



帰りもタクシーで横浜駅まで。桜木町までなら無料のシャトルバスもある。

憧れの日本船に乗ってみた結果、安心感と清潔感と美味しい和食と静謐さを体験できた。しかし、私は陽気なスタッフがいてエキゾチック料理が常に食べられるブッフェがあってカジノもあって値段も多少安い外国船の方が好きかな。飛鳥で世界一周とかしたらすごくラクそうだしみんなと仲良くなれそうだし、楽しそうだけどね。それは老後の楽しみでも良いかも。

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