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朝5時に起きて空港へ移動。トランジットホテルなので、空港行きのバスがある。でも30分に1本程度なので、時間を無駄にしたくない人は専用車手配した方がいいかも。
本日はナイロビからキガリへ移動するのだ。
ケニア航空のラウンジ。ちょっと狭いけど、食べ物もある。
サファリ写真コンテストが行われていた。
こんなすごい写真撮る人って何回くらいサファリドライブしてるのかな。ヒョウに子供を殺されたシマウマが子供を助けようとしている瞬間。
ケニア航空のエンブラエルの小型機ということで、どんな恐ろしい機体に乗らされるんだろうと不安だったのだが、意外にも新しめの安心な機体で快適だった。直前オークションで60ドル払ってビジネスクラスにアップグレードした。
こんなに安心感ある短時間フライトなら、わざわざキガリーブリュッセル便買わないで、ナイロビに戻って、ナイロビからチューリッヒに戻れば良かった。ケニア航空に乗る回数を減らしたい一心でわざわざ迂回ルートのブリュッセル航空にしたのだ。
1-2配列。ヨーロピアンビジネスクラス(隣りが空席になっているだけ)を予想していたのに裏切られた!こういう部分にアジアアフリカ地域の躍進とヨーロッパの衰退を感じる。
モニターも付いている!欧米や日本の短距離フライトよりずっとハイレベルじゃん!
猿の惑星ライジングを飛ばし見。ツッコミどころ満載。
謎の酸っぱいジュース。
簡単な朝食。こういうの好き。アフリカ風衣装のCAさんも素敵だった。
ストレスなくルワンダに到着。
「ルワンダは治安が良くてきれいな国だ」と聞いていたものの、アフリカなのでそれほどじゃないだろ、と疑っていた。しかし、空港のトイレからしてケニアとは全然違った。
外に出ると人々の雰囲気も違う。服装はこぎれいだし、その辺で寝ている人もいないし、ゴミが全然落ちていない。
ルワンダでの移動も専用車を手配した。ドライバーはポールという青年。青年に見えたけど、実は私と同世代だった。ポールも私を若者だと思っていたらしく、後でお互い「若く見えるねー」と褒め合ったよ。私が「ハッピーに生きていると若く見えるんじゃないだろうか」と言ったら、ポールが「オレは両親をジェノサイドで殺されて孤児院で育ち、すごく苦労した人生だったから、全然ハッピーに生きてこなかったよ」と言ったので、おのれの軽率な発言に気がつかされた。現在のルワンダはすごく平和なのでうっかり忘れそうになるけど、今30歳くらいより年長の人たちって全員身内が殺戮の加害者か被害者になっているはずだよね。
キガリ 市内。緑が多くて、高台の住宅地はシアトルの高級住宅地のような閑静さ。
ホテルルワンダのプールサイドカフェでランチ。ルワンダもケニアと同じで素材が美味しい!
新しめのきれいなホテルで、そんな恐ろしい歴史を秘めている感じはしない。まあ、ここで殺戮があったわけではなく、ここで守られた人がたくさんいたという歴史だからね。
ゲストはベルギー人フランス人ばかりかと思いきや、大半がアフリカンだった。
ランチ後、アフリカを自転車で縦断したとんでもない女傑である山田さんが運営しているキガリのゲストハウス&レストランKisekiに移動。
地元の人が作った雑貨などを売っているコーナー。
。彼女はシングルマザーたちを雇用して女性の生活を改善するプロジェクトも行なっている。
その中の一つDress for twoプロジェクトに感銘を受けたので私もやってみる事にした。Kisekiに置いてある伝統布の中から好きなものを選び、シングルマザーのテーラーさんに好きな形のドレスを発注する。代金は2500円くらい。超お安いと思ったけど、現地女性の感覚だと適正価格なのだそう。布は1単位が大きいので2枚仕立てられる。それで現地女性が残った布を使って日本人の2割程度の代金で自分の分を仕立てる事ができるというシステム。つまり日本人が多めに代金を払い、日本人とルワンダ人とでお揃いのドレスを着ることになるのだ。すごく楽しくない?
私が注文を終えてくつろいでいる間、山田さんが近くで次々とインタビューを受けていて、その発言にもすごく共感できた。
ルワンダも日本もシングルマザーが大変な思いをするのは同じだけど、ルワンダの女性たちには助け合いの土壌があって、男がダメでも女性同士で助け合う事が多い。しかし日本ではシングルマザーが孤立しており虐待などにつながるケースも多い。だからある意味日本の方が過酷かもしれないと。それは私も考えていたことで、シングルマザーだけでなく、フリーで日銭を稼ぐような労働形態の人についても同じ事がいえると思う。例えばケニアの路上で物売りしてその日暮らしをする人々と日本でMacBook持ってスタバにいるノマド風の人々って、実は相対的経済状況は似たり寄ったりだったりする。そしてケニアだったら共同体で助け合うけど、日本は全て自己責任だから、日本の方が過酷かもしれない。あんな生活していても、ケニアで自殺する人ってほとんどいないし。
次にルワンダに来る時はここに泊まりたい。
レストラン併設なのでお茶やジュースも飲める。ゲストはほぼ全員日本人でラク。上智大学の国際交流系サークルと思われる学生たちもいた。私も学生時代にそんな経験がしたかったな。今の学生は視野が広くていろんなチャンスがあっていいなー。
ネコがいたので撫でようとしたら「触るな!」とはたかれた。しかし爪は出ていない寛大な体罰であった。やはり常に爪全開のドーラ(うちの暴虐ネコ)は相当厳しい。
ヴォルケーノ国立公園近くのマウンテンゴリラビューロッジに向かう。キガリ 市内から2時間半くらいのドライブ。
田舎の方は起伏のある田園風景ですごく美しい。
建物はトタン製ではなくブロック製。やはりその辺に寝ている人はいなくて、みんな働いている。ゴミは落ちていない。
ドライブインの町。
ドライバのポールが、ドライブインで売っていた焼きヤギを買ってくれた。私はホテルルワンダでランチした後だったし、ヤギの肉はくさみがあって食べにくい印象があったので慄いたのだが、試しに少しかじったら超美味しくて完食してしまったよ。けっこう辛くて、ガッツリ炭火の香りがする。
女性がみんな頭に荷物載せている。
マウンテンゴリラビューロッジに到着。中級ロッジなので虫問題とか色々不安だったのだが、わりと快適だった。
雰囲気良い。だいたい私は70年代風ムードであれば満足。ここに泊まる人はほぼ全員ゴリラトラッカーのはず。中高年の夫婦が多い。
私のヴィラ。敷地が広いので、本館から一番近い部屋を指定した方がいいですよ。
ロッジによくある完全に閉まらないタイプの窓。なんで普通の窓にしないんだろう。
湯沸かし器が点いていなくて生温いお湯しか出なかったのでシャワーが寒かった!ケニアでもそういう事があった。こちらの給湯器は点けてから熱くなるまで3時間くらいかかる。事前に点けておいてくれればいいのだが、アフリカ人にそんな気遣いはないw もし2人だったら、シャワー浴びる時間を分けた方がいいと思う。1人浴びるとお湯が沸くまでまた3時間くらい待つ可能性がある。
夕方に伝統ダンスショーがある。しかしお客さん2人しかいなくて気の毒だった。
夕方には暖炉係が火を入れてくれる。でも置いてある薪がガチ薪(近所で切ってきたフレッシュな木材)なので、燃えにくくて継続が難しい。結局1時間くらいで消えてしまった
オイルヒーターもある。こんなの1台で隙間風が入る広い家暖まるのかしらと思ったけど、全然違った!近くの洗濯物も乾いたし。シャワー浴びる時はバスルームにこのヒーターをいれて暖めておくといい。
ケニアもルワンダもけっこう寒い。ウルトラライトダウン持ってきておいてよかったー。パタゴニアのダウンセーターも持っているのでどちらにするか迷ったのだが、ウルトラライトはコンパクトに収納できるので、寒い明け方はインナーに着て、暑くなってきたら畳んでショルダーバッグにしまうとかできるのが良い。寝る時にも着られる。防寒性はやはりダウンセーターが勝つけどね。
おすだけノーマットもメンタル的に役立った。ロッジは必ず虫が出るので、とりあえずこれをまいて安心感を得るようにしていた。クモなどが手の届く場所にいたら直接噴射して退治することもできる。
虫除けといえば、実はナフタリンが最強だそう。
匂いが強いのが難点だけど、あらゆる虫が寄ってこなくなるそう。
夕飯はブッフェで気楽。サファリロッジは欧米客が多いので、おひとり様がほとんどいない。それでいつもちょっと気が重いのだが。
たびレジに登録しているおかげで、旅行中もいろんな危険情報が送信されてきて有益だった。たびレジは必ず登録してね!カオス国だと命にかかわる情報もあるので。
こんな情報もすぐ届きます。
恐れていた事態が始まった…。私はスイス航空で帰国する予定なのだが、そろそろ飛行機なくなるかも。いろいろ心配なので旅程切り上げて帰国する事も少し考えたんだけど、ゴリラトレッキングのパーミッションが高いので、それを捨てる事はできないからね。
ルワンダから日本に帰る航空券は高いけど、トレッキング完遂したらもうトーキョー直帰しようかな…。
「2020年ケニア・ルワンダ旅 17日目(2020/3/4)」への1件のフィードバック