〜旅程〜
成田
ロサンゼルス
マイアミ
グアヤキル
サン・クリストバル島(ガラパゴス)
ガラパゴス・レジェンド・クルーズ
サンタ・クルス島(ガラパゴス)
キト
メキシコシティ
ハバナ←現在地
ロサンゼルス
成田
8/18
今日はヘミングウェイ博物館に行く。キューバが大好きだったヘミングウェイは、郊外にお屋敷を建てて住んでいたのだ。旧市街の狭いホテルの一室で3冊書いた後、その印税で邸宅を買ったのだろうか。旧市街からは12キロくらいの場所にある。
ホテル前に待機していたタクシーはおじいちゃん運転手で、最高時速40キロくらいしか出さない安全運転であった。車体がボロいという事情もあって、キューバの車はあんまりスピードを出さないようだ。やはり最初に出くわした暴走タクシーは相当に不運だったのだ。
料金はたしか往復で50cucだった。往復でチャーターしないと帰れなくなるので、必ず往復でお願いしよう。
途中、鉄道の駅を通過。キューバの鉄道旅って風情ありそうだなあ。
だいたい40分くらいで到着。
ちょっとしたホテル程度の敷地に本宅とゲストハウスが建っていて、森の中にプール、テニスコート、闘鶏場、野球場がある。愛用のヨットも展示されている。
インテリア雑誌でも見て憧れていたヘミングウェイ邸!ワクワクするな。
家の中には入れなくて、ドアや窓から中を覗く方式。みんながヘミングウェイさんちを覗き見している様子がおかしい。
ヘミングウェイはねこへんたいなので、家に100匹くらいネコがいて多頭崩壊していたらしい。今もその子孫が住んでいるみたいなのだが、残念ながら見かけなかった。
Ambos Mundos ホテルの狭い部屋を見たときにも質素で狭苦しいのに驚かされたのだが、こちらの邸宅も結構質素。家具は飾り気のない素朴なものばかりで、高価な美術品やら装飾品の類はナッシング。ピカソの画とか飾られているけど、それは友達として貰ったものに違いないし、壁には自分が殺したアフリカの動物の剥製が飾られているくらい。贅沢に全く興味がなかったんだろうね。
内面が豪奢であればあるほど現物に興味がなくなるのだろうか。個人的にヘミングウェイは三島由紀夫と似ている気がするんだけど、三島邸のあの胡散臭い豪奢さとヘミングウェイ邸の簡素さの対比が興味深い。
じっくり見学しても40分くらいで終わる。
売店があったので入ってみたけど、例のごとく物資が乏しく、お土産なし。なぜ?なぜヘミングウェイのステッカーとかスノードームとか売らない?機会損失すぎる!というのは例のごとく資本主義的な発想なんですよね…。ほんと、キューバにいると自分が資本主義の怪物であることを自覚させられるよ。
タクシーでホテルに戻る。言われた値段50cucぴったりを渡したら、おじいちゃん運転手がちょっと不満気だった。やはりチップを加えないといけないのかな。でも社会主義で平等分配でみんな営業努力しないじゃん。いまいち良くわからん。
お腹が空いたので、ホテルのラウンジでミートソースとピザを食べる。
キューバのご飯は全て美味しかった。技があるわけではない。調理方法は素朴でパスタはソフト麺。味付けもテキトー。しかし素材が良いのだ。茹ですぎてカーキ色になったブロッコリーだって美味しい。
昔ながらの有機栽培らしいので、食べ物本来の味わいなのだろうと思う。ふだん私が食べている食材ってなんなんだろう?と感じる。日本でも特別なルートで入手した有機野菜は美味しいけど、毎日そういうものを手に入れるの難しいよね。
夜、外を見たら雲が光っていた。
か、かっこいい…。
音がしなくて光だけ。この地域特有の現象なんだろうか。
息子は「加藤が来るぞ」と言って怯えているのだが、キューバにはゲバラがいるので加藤が出現する余地はないと思う。
ところで私はリモワの一番軽量のサルサを愛用している。47リットルで3.6キロなので最終的に13キロくらいに収まる。軟弱者の私が階段昇降しなくてはいけない局面でも何とかなる重量。それがよく見たら穴が開いているではありませんか。
キリで刺したような穴。飛行場で突起物に刺さったのか、検査官が捜査のために穴開けたのか。
やはり超合金に比べると耐久性は劣るんだね。リモワクラシックも8年くらい愛用しているけど、そちらはビクともしないからな。
「中南米旅行 2017/8/18」への1件のフィードバック