インド旅4日目 (2017/3/6) 

3月6日 ジャイプール

本日の予定はアンベール城、シティパレス、ホットピンク、ラージマンディール。けっこう忙しい。忙しいけれど10時頃起きてのんびり朝食レストランへ向かう。

ドアが美しい。

レストランに向かう途中、プールを横切った。すごく雰囲気のある素敵な空間。ここで1週間くらいステイしてプールなども満喫したかったな〜。
予定が多いので、ホテル内でくつろぐ時間があまりない。

レストランも美麗。ほとんどのお客さんは外のテラス席を好むので、室内は独占状態。
外人って屋外席好きだよね。虫来るし寒かったり暑かったりするし、全然良くないと思うけどなあ。

ブッフェには虫よけのかわいいレースが被せられている。こういうセンスは貴族っぽくていい!

朝食はハイレベル。自家製グラノーラとかある。

さすがインドの貴族ホテル。紅茶を頼んだら、高級茶葉入りポットとタイマーとたっぷりのミルクを持ってきてくれた。薄い紅茶がでかいポットからジャブジャブ注がれるのイヤだよねー。もっとイヤなのは日本の飲食店にありがちなカップに薄い紅茶がすでに注がれた状態で供されるやつ。しかもコーヒーフレッシュ添えでな。
今までの経験的に思うんだけど、朝食にこだわるホテルは全体的にレベルが高い。口コミサイトで朝食の評判が高いホテルは間違いない。

11:00 マンシー氏が迎えに来る。

とりあえずアンベール城へ向かう。サモード・ハベリから30分くらい。

こんなに巨大な城砦なんだ!
山全体が砦になっている。

撮影スポットで写真撮ってたら変な笛の音が聴こえてきた。横を見るとそこにはコブラが!
マンシー氏にいくらチップをあげるべきか聞いたら20ルピーという事だったので、20ルピー渡して写真撮らせてもらった。でも逃げ出そうとするコブラを手で押さえているようにしか見えなかったよ…。新人蛇使いだったのかもな。

アンベール城の城下町は「マリーゴールドホテルで会いましょう(2011)」の雰囲気に近い。あの映画大好き。


ヤギがたくさんいる。

アンベール城は像のタクシーが有名だけど、以前サントリーニ島のロバタクシーで死ぬほど怖い目にあったトラウマで、動物タクシーには乗りたくない。車で入り口まで行くこと出来るので、そうしてもらった。

ガイドや売り子がたくさんいるけど、しつこく押し売りされる事はない。
カラフルな布製の「ジャイプール・アンブレラ」を日除け用に買っている人が多かった。

売店で入場券を買って内部へ。象タクシーを上から観るの面白い。



こういう遺跡系観光地に来るといつも思うんだけど、昔の偉い人の功績はすごいよね。あらゆる民族が集いて古の偉い人の遺物をワクワクしながら見物している様子は感動的。本当に平和で良い。

今の時代で、数百年後にこれだけ多くの人々を集めて感動させて地域に大金をもたらすようなモノを作っている偉い人はいないんじゃないだろうか。いまどきの金持ちはたいがい自分のためにしか金を使わないしな。

ピンクシティを通過してタイヤックが経営するセレクトショップHot pinkへ向かう。

風の宮殿は薄い建物で、中に入っても特に見るものはないらしいので、車窓からの見物のみ。マハラジャは、この裏にあるシティパレスに住んでいて、街を見物したい時だけ風の宮殿にやって来たのだそう。

ジャイプールの代名詞でもあるピンクシティ、旧市街は常に渋滞している。

Golchaという映画館。
ラージマンディールほどじゃないけど、ここも古い映画館だそう。

ナライン・ニワス・ホテルNarain Niwas hotelに到着。
Hot pinkは、このホテルの敷地内にある。軟弱者なので、街中のカフェではなくホテルのレストランで休憩したいという思惑もある。



可愛い!
ここは我々が泊まっているサモード・ハベリよりだいぶ安く泊まれるけど、十分豪華で素敵じゃん!

中国人がいないインドだけど、なぜかこのホテルのスタッフは大半が中国人だった。注文とりにきた中国人がまるで違法な取引をもちかけるかのように「中華料理も作れますぜ」と囁いてきたのが印象的であった。

脱法中華料理にも興味があったけど、無難にビリヤニなど注文。全部で3000円弱。インド的にはかなり高いけど、高級ホテル的には安い方だと思う。

トイレの屋根に孔雀がいた。

日本人女性がたぶん全員訪れるであろうHot pink。値段はフランス基準。カラフルなストール類は7000~20000円程度。コットンのワンピースというかインド服の類もだいたい7000円〜20000円程度。でももし同じ商品を日本で販売したら2倍くらいになるんじゃないだろうか。トーキョーで普段着たくなるような感じの服はなかった。
ジュエリーコーナーも少しだけあって、ガネーシャ形のペンダントに惹かれたのだけど、家人が「葡萄?」と言ったのでやめた。代わりにイニシャルKの透し彫りペンダントを購入。hotpinkオリジナルステッカーはお土産に最適だと思う。

ホテルに戻ってから撮影した本日の収穫物。

hot pinkの次はシティ・パレスへ。
博物館の展示は豪華で面白かったんだけど、ほとんど撮影禁止であった。

マハラジャが洋行する際にガンジス河の水を運ぶために作らせたという有名な銀の壺は撮影可。
立派な装束の守衛さんたちが「一緒に写真撮りますか」と誘ってくるけど、彼らと写真撮ったらチップを要求されますぜ。

アンベール城の売店でインド料理の本を物色していたら、店員が「日本人だな?」と話しかけてきた。インドは中国人がほとんどいないので、日本人だとバレる事が多い。だから別に驚かなかったけどその店員は「神保町を知っているか?」とのたまう。「神保町」なんて普通インド人知らないよね。聞けば以前神保町の古書市でインドの本を売った事があるのだという。彼の知人のインド人が著したという「聖牛」という謎の日本語本を勧められて、なんか変で面白いので買ってみた。

シティ・パレスを見物した後、隣にあるシャンタル・マンタルを観に行くつもりだったんだけど、閉館時間になってしまった。ホテルに戻るほどの時間もないので、Anokhiカフェで映画までの時間を潰すことにする。

ジャイプールの旧市街はカオスだけど、Anokhiカフェがある新市街の高級地域は比較的静か。そこかしこで寝ている犬たちは幸せそう。みんな健康そうだし。
健康といえば、ノラ牛がみんな太っているんだよ。インド豊かになってきたから、ノラ牛や犬にたくさんご飯がいきわたっているのでは。ノラ牛美味しそう。

カフェでザクロの生ジュースを飲んだ。げきうま。200ルピーくらいだったかな。インド的には相当高級なお店。客層は欧米人メインで、トイレも洋式で綺麗です。
安心感のある店内で1時間ほど時間をつぶしてから本日のメイン・イベント、ラージマンディールへ向かう!

インドで最も豪華な映画館なのだ!

我々は2階の桟敷席ダイヤモンドを購入していたので、入り口も特別。男女別に荷物検査をして入場する。
客層は大半が観光客っぽい。みんなコーフンして写真撮りまくり。



ミニチュア模型が可愛い。

桟敷席は専用の立派なドアから2階へ向かう。
すると専用ラウンジもあったよ。売店やトイレもある。

桟敷席の最前列が見やすいと思う。

最初にインド国歌が流れて、みんな起立する。

本日の上映はRangoonという作品。

大戦中のインドの話で、日本兵役は川口覚氏。これがなかなか美味しい役でね。かなり親日的なの。それにひきかえ占領者であるイギリス人はひどい描かれ方。役者もブサメンばかりだし。美貌のインド人スターたちが引き立つこと…。
最後はイギリス人将校の首がマハラジャの聖剣で吹っ飛ばされてインド人立ち上がって大喝采。お客さんは欧米人がけっこういたけど、いたたまれなくなったんじゃないだろうか。私が白人だったらコーフンしたインド人にリンチされそうで怖いと思う。

インターミッションも15分くらいある。
ここで帰ってしまう観光客が大半だった。全部観ると3時間超になるし、ヒンディー語だしね。でも言葉分からなくてもすごく楽しめたよ!インドのスターってかっこいいしね〜。眼福。

それにしても、噂通りインド人はずっとざわざわしていて、当然のこと指笛吹きまくったり拍手したり声援送ったりしていて、とても面白かったよ。

映画が終わると21時過ぎ。マンシー氏に携帯電話を借りていたので、スムーズに入り口で合流できた。マンシー氏は気が利くからお客に貸し出す用の携帯電話を持っていたけど、専属ドライバーと連絡手段がないと心配なので、何かしら連絡手段を用意しておくべきだな、と思ったよ。データ用simカードを買って、Lineなどで繋がるという方法もあると思う。

ホテルに戻ると22時過ぎ。

ルームサービスでサンドイッチを頼んだ。
味は普通。ここのホテルはレストランでインド料理を頼めばきっと美味しいと思うんだけど、ルームサービスの洋食系はまあまあです。

シャワーを浴びようとしたら全く排水しなかったので、スタッフを呼んで修理してもらう。
古い建築なので仕方ないのかもしれないけど、翌日も流れなかったよ。

寝る前になんでインドが親日なのかネットで調べた結果、インドと日本の歴史の勉強が出来た。そして銀座のナイル(レストラン)さんの正体も分かった!ナイルさんの先祖は親日派の独立運動家だったのだね。

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