今回の旅は箱根宮ノ下の富士屋ホテル。
箱根町の旅行券持ってた&ホテルクレジット1万円付きプランがお得だったので来てみた。
富士屋ホテルは、時代も様式も異なるたくさんの建築の集合体。この有名なビジュアルは本館。各建物は廊下でつながっている。
最近1.5倍くらい値上げしたよね。食事も都心の高級ホテル価格。海外客をメインターゲットにしているんだと思う。かつてアジアの貧しい国々がそうだったように、日本は一部の超富裕日本人&外国人が利用する施設とローカルが利用する施設に分断されてきている。
日光金谷ホテルの兄弟ホテルなので、意匠が似ている。私は1番お安くて新しいフォレストウィングの部屋にしたけど、そこも1960年建築なのでじゅうぶんヴィンテージ。昔のオークラっぽい。
そうそう、定番の世界時計もあったよ!
あと私と同じ名前の常連さんがいるらしく「車椅子のご用意はいかがなさいますか?」「リニューアルしてからは初めてのご来館ですね」とか聞かれてミステリアスだった。ただし、ここは館もの殺人事件が起こりそうな雰囲気のホテルではない。殺人事件が起きるクラシックホテルは絶対に川奈ホテル。
本館ロビーの階段。客の名前と顔を覚えてポーターが現れるのがクラシックホテルらしさ。
昔はこちらがエントランスだったのかな。
この尾長鶏の彫刻素晴らしい。
ヘビと闘うサル。
ロビーにあったタイル。
龍がからみついた階段。
二代目社長の愛犬。ペットの銅像作りたくなる気持ちわかる。
部屋へ向かう廊下があやしい。
室内の様子。オークラ感。
目の前が藪で上の方を箱根登山鉄道が走っている面白い景観。日当たりが悪いので苦手な人もいるかも。私は日差しが苦手なのでけっこう好き。
部屋のお風呂も温泉!大浴場もある。フォレストウィングに泊まるとエレベーターのぼるだけで大浴場にアクセスできますよ。
水ボトルもおしゃれ。水道水も飲めるそう。
ステッカーが置いてあったの嬉しい。
お土産は富士屋ホテルのステッカーと便箋とオリジナルアロマオイル。アロマオイルは売店に売っていた。最近はホテルの便箋もお土産に持ち帰っている。友達が過去に泊まったホテルの封筒を使っていてオシャレだったのでマネすることにしたのだ。
サンルームの喫茶室で名物のアップルパイを頂いた。アップルパイは林檎のスパイスに独自性があって、ずっしりしていて甘くないのが好ましい。
食べるスピードが遅い&少食なので食事はたいていルームサービス。その代わり、ティータイムでラウンジを堪能する事にしている。
箱根富士屋ホテルに泊まってみたかった最大の理由は屋内温泉プール!日本初の屋内プールで、この建物ができたのは1936年なので、その時からあるのかな。ブダペストの温泉ゲッレールトっぽい。みんながディナーに行っている時間帯を狙って行ったので無人。スイムキャップ必須なので要注意!
プールがある花御殿の外観。エントランスに乗っているのはライオン。
廊下のトイレも念のため内部を確認。案の定、こんなカッコいい内装!油断ならない。
プールの近くのレリーフ画。
夕飯はルームサービスで富士屋ホテル名物ビーフカレーを頂いた。
老舗の名物って「昔はモダンだったけど、現代では普通」というパターン多いけど、カレーも超美味しくてびっくりした。ブイヨン味がしっかりしており脂っぽくないのと、お肉が赤身ホロホロ系なのが好ましい。
ホテルの資料館にレシピが置いてあった。この通りに作ってもあの味が出せる気がしない。
2日目。
朝ご飯はピコットでキッシュを買って食べた。ピコットは、富士屋ホテルに隣接しているホテル直営のパン屋さんで、名物アップルパイも買える。キッシュも美味しいけど、トーキョーの良いパン屋なら普通に出てくるレベルかな。でも箱根で出てくるのはすごいかも。
チェックアウト後も富士屋ホテル探索。
資料館が興味深い。
かつて連携していたクラシックホテル群。まともに残っているホテルは少ないね。
国際ムスタシュ紳士クラブに所属していた3代目の山口正造。こういうオシャレ文化って戦争で完全に失われたよね。戦前の映画とか観ていて思うんだけど、いわゆる昭和の「男らしさ」って戦争で生まれた概念じゃないかと思う。「オシャレしてちゃらちゃらするのは男らしくない」みたいな価値観は「贅沢は非国民」が由来では。戦前のイケメンは優男だよ。逆に女性はマニッシュ。ディートリッヒなんて宝塚の男役みたいだけど、当時はセックスシンボル的に見られていたの面白い。
図書館の蔵書。
和洋折衷の蝶番美しすぎ。
花御殿にもライオンが乗っているし、ライオンが好きだったのかな。
この界隈では富士屋ホテルが1番の見どころなので、1泊くらいなら外に出ない方が良いね。
庭園には水舎小屋。水が豊かで滝もある。
屋外プールはもともと小さなダムだったらしい。
鯉に餌付けできる!
庭には古いポストもある。現役。
車を手放したので、今回は新幹線とバスを乗り継いで箱根にアクセスした。そうしたら超ラクだし早くてビックリした。1時間ちょっとで着いちゃった。吉祥寺とか行くのと変わらないじゃん。いや、ずっと座っていられるのでむしろラクじゃん。いつも車で走っていた小田原が、バスだとじっくり街の様子を見物できて色々発見できたのも良かった。今まで必死に運転して消耗していた己はなんだったの…?
富士屋ホテルは本当に素晴らしかったけど、マットレスがコチコチでよく眠れなかった。帰路が運転だったらつらかったと思う。日本の老舗系ホテルは何でみんなマットレスがコチコチなんだろう。畳で育った世代は快適なんだろうか。私は腰が痛くなるし、血流悪くなってしびれてくるんだけど、みんなそういう風にならないのかしら?