〜旅程〜
成田
ロサンゼルス
マイアミ
グアヤキル
サン・クリストバル島(ガラパゴス)←現在地
ガラパゴス・レジェンド・クルーズ
サンタ・クルス島(ガラパゴス)
キト
メキシコシティ
ハバナ
ロサンゼルス
成田
7/31
朝食会場に行くと、昨日プールで挨拶したイギリス人らしき青年が給仕してくれた。水着で歩いていてゲストに見えたけど??
昨夜のレストランで給仕していたアメリカ人といい、このイギリス人といい、彼らは一体なんなの…?両者ともちょっと白昼夢めいた目つきをしていて、やたらまめまめしく働いているのだ。まるで少しでも労働に落ち度があったら追い出されるかも、と怖れているかのように…。私の憶測だけど、彼らはガラパゴスの魅力にとりこまれてしまい、旅費が尽きたのに自国に帰れない漂流者なのではないだろうか。それで店員として雇ってもらいながら、ビザが切れるギリギリまでステイしているの。
イギリス人青年はジャグジーで遊んだりしているので、絶対に正規の従業員ではない。そしてオーナーの中年女性に妙に可愛がられているのが気になる。ああ、オーナーを問いただして詳細を聞き出したい!
なお朝食は普通に美味しかった。
海外旅行していると、男女カップル単位で行動している人が多い。息子と2人連れだと「なんで夫は来ないの?」などと詰問されることもある。逆にお前ら何でそんなに男女ペアで行動することにこだわるねん!と逆ギレしたくなるよ。ところがガラパゴスって男性同士の旅行者が多いんだよ。たぶんガチ・ナチュラリストとかガチ・ダイバーとか、そんな感じの趣味の仲間なんだと思う。まあ、本当はゲイカップルなのかもしれないけど。
ガラパゴス・フィンチはただのスズメ。インドでクジャクがハト扱いされているのと似ている。敵が少ないので13種類のカラバリに進化したそう。かわいい。
朝食を食べ終わった頃、私と同世代と思しきオーナーの女性が話しかけてきた。私がPlaya mann(ホテルから徒歩圏の有名ビーチ)に行きたいと言うと、もう少し遠くまで行けばもっと素晴らしいビーチがあるよ、と言ってホテルから見える灯台を指差した。
Playa punta carolaというビーチだそう。Playa mannは近くて有名だけど、混んでいるし、あまり広くない、とのこと。シュノーケリングをするか?と聞かれたので、寒いから無理だと思う、と言ったら大いに同意された。彼女はエクアドル人なわけだけれど、欧米人のたくましさは異常、あいつらは真冬でも裸で海に飛び込む、とおびえていた。彼女は見た目は南欧系の人みたいに見えるんだけど、やはりマヤ人の遺伝子を受け継いでいるから少し日本人に近い体質なのだろうか。
中南米はスペイン人に侵略されまくったので、いわゆる原住民らしい外見の人は1割くらいしかいない。原住民はアメリカのインディアンとモンゴル人と日本人に近いDNAなのだそう。混血でも、なんとなく日本人が馴染みやすい外見の人が多い。
部屋に戻って身支度を整え、フロントでタクシーを呼んでもらいPlaya Punta Carolaへ向かう。車で5分程度の距離。ちなみにタクシーの運ちゃんは英語を話せないので、目的地の名前を書いたメモとかアプリとか用意するのが無難である。
車でアクセスできるのは遊歩道の手前まで。こんな道を歩いてビーチへ向かう。
小さいトカゲがちょろちょろしている小道をずんずん進む。少し段差などあるけど、ビーサンで歩ける程度の道。10分程度ゆっくり歩くと海が見えてくる。
美しい!!
信玄餅!
水に足を浸して寒がっていたら、不意にアシカが現れて立ちはだかるの図。半魚人っぽい。
アシカって犬より賢いんだってね。アシカをペットにしてる人っていないのかな。懐きそうだよ。
「おめえに興味なんかねえよ」とアクビする。
こういう行動をする生物には覚えがある。ドーラだ…。
ガラパゴスに入島する飛行機の中で島内でのルールが説明される。動物に2メートル以上近寄るなとかフラッシュ撮影禁止とか餌付け禁止とか。動物好きの人にとっては常識だと思うんだけど、どうやらみんなルールをちゃんと守っているっぽくてスゴイな、と思う。アシカもイグアナも触ろうと思えば簡単に触れるし餌付けも出来ると思う。でもたぶんそういうことをしている輩はいないようだ。まあ、わざわざガラパゴスまで来るような連中はエコ意識高いんだろうけど。
でかい!ボスがいた。
私はこの時ボスから10メートル以上離れていたのだが、どうやら接近しすぎたらしい。ウホッ!!と威嚇されて追いかけられた。こんな体格で足もないわけだし余裕で逃げられると思うでしょ?思いがけず俊足です。そしてこちらは砂に足をとられるから、そんなに早く走れないんだよ。けっこう命がけで逃げた…。
黒い溶岩と海とイグアナ。ガラパゴスらしい景色ですね。
このビーチは街から歩いてアクセスできるのに、本当に人気がなくて、全部で5人しか見かけなかった。
もっと暖かい季節だったらシュノーケリングとか楽しくできて良かっただろうな。でも無人島みたいにミステリアスで本当に美しい場所です。
帰ろうとしたらイグアナに道をふさがれていた。
帰りは歩くことにする。のんびり30分くらい歩けばホテルに着く。
Playa mannにも寄ってみた。先ほどのビーチに比べるとかなり見劣りする。狭いしね。…いやいや、客観的に見ればこのビーチも超素晴らしいよ!水キレイだしアシカと泳げるし。混雑しているって言っても3家族くらいが遊んでいる程度。Playa punta carolaがすごすぎるのだ。
なんちゃってトイプみたいな犬がガラパゴスに持ち込まれているらしい。アシカは人間には全く無警戒だけど、ガラパゴス・トイプが近付くとかなり怒るのだ。
これはホテルの前にいた別の犬。似たような犬があちこちにいる。獰猛な雰囲気ゼロで放し飼いでも怖い感じはしない。ガラパゴスは人間も犬コロもみんな余裕があって平和的でいい。
ホテルに戻ってから遅いランチを食べに行く。
trip adviserで評価の高いRositaというレストラン。このようにサン・クリストバル島のレストランはみんなオープンエアなんだよ。私はオープンエアの食堂が苦手なのだ。虫が飛んできたりして落ち着かないし、暑かったり寒かったりするじゃん。今は冬だからまだいいけど、それでもハエとかアリとかたかってきた。
野菜スープを頼んだら、本当に野菜の切れ端が入っているだけの簡素なスープが出てきた。肉と油とパンだけの食事を取り続けていていたので、生き返る!
やっぱり量は多くて1リットルくらいある。
息子が学校の宿題で「教会の見学」をしなくてはいけないらしい。彼はキリスト教推しの高校に通っているのだ。そこでガラパゴス教会を見に行くことにした。
あちこちにガラパゴスの動物たちが描かれている。手作り感があって、温かい気持ちになる。
ガラパゴスを最初に発見したのはキリスト教の布教をする神父だったので、キリスト教とのゆかりは深いわけだ。
ついついお土産屋に立ち寄ってしまう。ほんと可愛いものがたくさんあるんだよ。
ステッカーとワッペンを大量捕獲。
カオス地域が大嫌いですぐ不機嫌になる息子がサンクリストバル島ではけっこう楽しそうにしている。要するに日本にちょっと似ているのだ。治安が良くて歩きスマホもOK、客引きゼロ、人混みもなし、沖縄の離島とかに近い雰囲気。日本からもっと近ければ通ってしまうだろうな。
ホテルの正面を撮った写真。こうして見るとメインストリートの小型ホテルより高級感ある。ここ風情あるしオーナーいい人だけど、こぎれいでモダンな小型ホテルの方がもしかしたら快適かも。
せっかくなのでジャグジーにも入ってみた。フロントに「ジャグジー入りたい」と伝えるとスイッチを入れてくれる。温まるまでに1時間くらいかかるので、早めにお願いすべし。
結局夕飯も昼と同じRositaに行って食べた。
ここは店内広々していてメニューも見やすくて野菜スープとかヘルシーなメニューもあるのでオススメ。あとわりとまともなwifiがある。ちょっと時間かかるけどSNS投稿などは問題なくできるレベル。
屋外レストランなので虫除けを持っていた方がいいと思う。私はハッカスプレーと虫除けを常に携行している。
「中南米旅行 2017/8/1」への2件のフィードバック