〜旅程〜
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成田
2017/7/25から8/24までアメリカ経由で中南米を周遊した際の旅行記。
ガラパゴスのクルーズに関する情報がネット上に少なくて苦労したので、今後旅行される方のお役に立てれば嬉しい。
今回の旅行は高校生の息子が道連れ。息子はヲタクで旅行が大嫌いなのだが、ガラパゴスとキューバにはちょっと興味があったらしく、あまり乗り気ではないものの同行してくれることになった。彼がキューバに興味があるのは「メタルギア・ソリッド」シリーズの影響である。あくまでヲタク的な動機なのだ。
2017/7/25
自宅がある品川から成田までは車移動。空港近くの安いパーキングに停めた。1ヶ月停めても8000円程度なので、2人以上なら高速料金含めても成田エクスプレスと値段変わらない。実は所用時間も成田エクスプレスより早くて品川からなら大体1時間で到着するんだよ。
飛行機はシンガポール航空。私はビジネスで息子はプレエコ。シンガポール航空の成田〜ロス便は時々格安キャンペーンをやっていて、私は25万円で往復ビジネスを購入した。他の航空会社は50万円前後したので半額程度だ。息子はエコにする予定だったのだが、エコの安いチケットが売り切れていて、プレエコの方が安かったのでそっちにした。
というわけで、あまり時間がないのにあさましく大急ぎでラウンジを利用。成田にはラウンジがいくつかあるけど、ここは一番外れのラウンジで窓がない残念な立地。しかしそのせいか空いているからゆったりできる。
機内食も食べたいので、ちょっとつまむ程度にしておく。ラウンジの食べ物ってそんなに美味しくはないよね。「オレ、ビジネスクラス」という優越感をしみじみ味わいつつSNSに自慢投稿するための空間という気がするな。途上国の場合、公共スペースが劣悪なのでラウンジはまことにオアシスだけど。
SQ12 成田19:15発。
シンガポール航空のビジネスはファーストクラスみたいな占有感!
横に4列の座席は普通ならファーストクラスだ。
ところで飛行機が苦手な人は多いと思うけど、それって実は「閉所恐怖症」的なものかもしれませんよ。私も飛行機怖すぎて長距離線は絶対に乗れないと思っていたんだけど、ビジネスクラスに乗るようにしたら割と平気になった。フラットシートで横たわっていると揺れをあまり感じないという点が大きい。熟睡できるし。あと忙しないエコノミーと違ってベテランCAさんがゆったりした態度でいたわってくれるのも安心感につながる。
今回のように安売りキャンペーンを利用してチケットを買うこともあるけど、大抵はJALカードとANAカードで貯めたマイルを利用した特典航空券で無賃搭乗している。カードに入会する際には、必ずマイルが2倍になるプランを選ぶべし。そうすると買い物金額の1%に相当するマイルが貯まる。100円で1マイルということ。
座席は半分以上空席。
空いているタイミングだから安売りされていたのかな。
boseのquiet comfort35を持参しているのだが、せっかくなので飛行機備え付けのノイズキャンセルホンも使ってみる。消音性能は持参したboseの方が良いんだけど、備え付けのものの方が耳圧がゆるくて楽だった。
靴下がもらえるのが地味に嬉しい。夏はビーサン派なので、機内は寒いんだよね。
「ズートピア」を鑑賞。なんというか「公共性」がすごいアニメだと思った。日本の高級なアニメが哲学書だとしたらズートピアは六法全書。芸術って本来「個人的な想い」だと思うんだけど「ズートピア」にはそういう私的な何かが全く感じられない。フェアで前向きで誰も傷つけない道を慎重に選択していった結果出来上がった物語。まるでAIが作ったかのよう。
前菜のサティは美味しかった。これとチャーハンだけでいい。
ディナーは和食を選んだのだが、まあまあだったな。
っていうかビジネスクラスの料理が美味しいと思った事ってないかも。優雅にカットフルーツと高級ハーブティーが出てきたりするのは良いし、ANAのラーメンとかは美味しいのだが…。
メイン料理に関しては、むしろエコノミーのアルミ皿料理とかのが美味しいような。エコは単純な料理しか出さないからハズレが少ないんだと思う。
映画観てご飯食べたらぼんやりしてきたのでCAさんに頼んで座席をフラットにしてもらう。てきぱきと椅子を倒してマットレスを敷いてくれる。座席全体がベッドになり、コーナーの狭い隙間に足を格納する構造。
シンガポール航空は専有面積が広くて良いのだが、フルフラットにする際はCAさんにセッティングしてもらう必要があり、戻す時も頼まなくてはいけないのが難点。寝たり起きたり気まぐれに出来ないのだ。
クラシック音楽を聴きながら眠る努力をする。しかし熟睡できなくて1時間おきくらいに目覚めてしまう。ようやく眠りかけたところでDo not disturb ボタン押しておいたのに「朝ご飯何食べる?」と聞きに来るCAさんがいて結局そのまま起きることにする。でもそれって日本時間の深夜3時相当なので、朝ごはんなんて全く食べる気しないよ。
無慈悲にスクリーンが開けられて朝食が配膳される。
睡眠不足だしディナー食べたばかりなので、全く食べられんよ…。
朝食を食べ終わると、もうアメリカ上空。
アメリカは子供の頃に住んでいたのだが、7歳で日本に帰国して以来一度も行っていない。けっこう色んな国に行っているのにアメリカはあえて避けていた。幼少期の思い出が美化されているから、現実のアメリカを見たくないという気持ちがあったのかもしれない。
シンガポール航空のパイロットの操縦はジェントルで着陸も静かだった。日系飛行機に近い感覚。
以前から航空会社によって飛行機の揺れに差があるような気がしていたのだが、この本を読んでその理由が分かったよ。
元JALパイロットによる航空会社の安全性に関するリアルな検証。すごく面白かった。ただしこれ読むと飛行機嫌いの人はより飛行機に乗れなくなる可能性もあるけどな…。
そんな時には、バランスをとるためにこの本を読もう。1日に11回搭乗するような飛行機大好き人間の飛行機って楽しいよね!エッセイ。
アメリカ到着!
なんでアメリカ人って仕事中になんかクチャクチャ食ってるの?シャトルバスの運ちゃんとか交通整理のスタッフとかみんなクチャクチャしてる。
LAX空港内は異常混雑。出迎えの人がヨン様待ちかと思うくらいたくさんいる。
I miss youと書かれた手作りのド派手なプレートを掲げて家族や友達を待ち構えている人々も何組かいて心温まる。そういう「日常を手作りアイテムで盛り上げる」みたいな感覚ってとてもアメリカ的な気がする。
リフトかウバーでホテルに行こうと思ってたんだけど、アプリの設定もしていないし、一刻も早く異常混雑の空港から脱出したくてタクシーに乗った。
タクシーは高かったし遠かった。80ドル+チップ20ドル。ハイウェイ使って1時間くらい。レンタカー運転したいと思ってたけど、ハイウェイの走行怖すぎ。スピードと車間距離は首都高っぽい。
レンタカー入門ツアーとかあればいいのに。
ロサンゼルスのホテルはHollywood Orchid Suites。トリップアドバイザーでも上位に入っている評判の良いホテル。
チャイニーズシアターの真裏という素晴らしい立地。
一本裏に入るとこんなに静かな住宅地なんだね。
フロントに銭湯絵みたいな壁画があって風情あり。
エントランスからフロントまで10段くらい階段があるので、重いスーツケースを持っている場合やや大変。もしエレベーターが必要な場合、駐車場から入ることもできるそうですよ。
受付のおっちゃんが「シャイニング」の黒人コックにそこはかとなく似ているな、と思っていたら、室内もややレトロでなんとなくシャイニングっぽい。
昭和アメリカの雰囲気が懐かしい。
ホテルというよりサービスアパートメント。立派なキッチンにはガスコンロとオーブンまで付いている!
地下の自販機で水を買おうとしたけど作動せず。シャイニングのおっちゃんに尋ねたら25セントしか受け付けないかも、と言うので両替してもらった。25セントは受け付けてくれたのだが、どうやら大好物らしく、今度はお釣りが返ってこない。
日本以外の国で自販機がマジメに働いているの見たことないよ…。
飛行機で寝られなかったせいで、うっかり爆昼寝。目覚めたら22時過ぎ。息子が空腹らしいのだがホテルにレストランはついていない。シャイニングのおっちゃんによればホテルから2分の距離に食料品店があるらしいのだが、夜のロサンゼルスは繁華街といえども何だか怖いので、夕飯は早速アマノフーズと尾西の世話になったよ。
アマノフーズというフリーズドライ食品会社の製品が全て美味しすぎなのです。
はっきり言ってレトルトパウチ食品は足元にも及ばないでしょう。フリーズドライなので添加物も増粘剤程度。しかも超軽量コンパクトなので旅行にも平気で10個20個持参できますぜ。
こいつらと尾西食品のアルファ米をスーツケースに忍ばせればルームサービス不要かも。
手軽なおにぎりもある!
海外のホテルは湯沸かし器がない事も多いので、旅行には必ず携帯湯沸かし器を持っていく事にしている。これも超優秀ですよ。沸騰すると自動的に電源が切れるので安心。
器がシリコン容器なので、あんまり美味しそうに見えないね。
このアラジンのシリコン製の器もコンパクトにたためるので旅行の必需品。
そこそこ密閉性のある蓋も付いているので、ルームサービスで食べ残したものを持ち出してお弁当にしたりもしてます。
写真に写っているのはMサイズ。大きめのごはん茶碗くらいで一番使い易いサイズだと思うけど、Lサイズも便利だよ。なぜならカップラーメンが丸ごと入るから。お湯をかけて蓋をすれば煮なくても美味しく出来上がるよ。
養々麺は高いけどキノコやネギがたくさん入っていて和風の出汁が美味しい。そして無添加。
海外にいるとこういう味がとても食べたくなる。こいつも旅のお供に超オススメ。
疲れていたので、昼寝していたにもかかわらず1時くらいには眠れたよ。