〜旅程〜
成田
ロサンゼルス
マイアミ
グアヤキル
サン・クリストバル島(ガラパゴス)
ガラパゴス・レジェンド・クルーズ
サンタ・クルス島(ガラパゴス)
キト
メキシコシティ
ハバナ←現在地
ロサンゼルス
成田
8/19
今日はロサンゼルスに移動する日。しかしロサンゼルス行きのフライトは18時なので、けっこう時間がある。そこで昼にチェックアウトして荷物をクロークに預かってもらい、近所を観光することにする。
ホテルの目の前に、恭しく小型クルーズ船が展示されているガラスケースがある。
柵で囲まれているうえに四方でイケメン兵士が睨みをきかせている。
全てがテキトーなキューバでこのモノモノしさは何だろうと思い調べたら、なんと「グランマ号」ではありませんか!「グランマ号」は、ゲバラがキューバで革命を起こすために隠密上陸する際に使用したクルーズ船の名前。ゲバラはアメリカ人から小型クルーズ船を買い取り、定員25人のところゲリラ部隊60人も乗せて沈没しそうになりながらゲロまみれで上陸したんだよ。
つまりこれは「ノアの箱船」なのだ。
グランマ号の展示は「革命博物館」の敷地内なので、博物館に入場すれば間近で見学できる。
博物館に入る際、荷物をクロークに預けなくてはいけない。スマホとか財布を預けるのは心配なので、そういう貴重品を携行するための小さいポーチみたいなものがあると良い。
元々は大統領府だった豪華な建物だが、今はあちこち剥がれ落ちている。
19世紀以降の歴史とキューバ革命に関するしょぼい資料が冷房なしの蒸し暑い館内に展示されている。どうしてどこもかしこも冷房ないのかね?この文化はイタリアとギリシャでも経験した。アジアは冷房かけすぎだが。
しょぼいなりに面白いモノもある。ゲバラとカストロの蝋人形とか。
やはりみんなが大好きなのはゲバラらしく、ゲバラの萌えキュン写真コーナーもあるよ。
外の眺め。
間近で見るグランマ号。クソ暑いのに兵士が重装備で直立警備している。しかも火が焚かれている。熱射病で死なないか本気で心配。
ロビーには冷房がないので暑いけど、街中のカフェよりずっと快適なので、ここで飛行場に行く時間までネットをやってダラけることにする。
16時頃、タクシーで空港へ移動。
ハバナ〜ロサンゼルス便は奮発してビジネスクラスにしたのに、ハバナの空港は設備ナッシングでラウンジもない。ゲバラTシャツとかステッカーとか買うのも楽しみにしていたのに、そういうお土産品も売ってない。厳密に言えばTシャツはあるけどサイズがない。超デブ向けと子供向けしかない。本当に物資がとぼしい…。
6CUC余ったので、パルタガスというハバナの有名葉巻屋の太巻一本とスニッカーズを買った。そんなもの買うだけでも15分くらい並ぶ。ノルシュタインのソ連アニメみたい。
社会主義国すごいな。ベトナムは何でこういう風じゃないんだろう?
Alaska287 17:55ハバナ発(フライト時間5:50)搭乗。
ちなみにキューバの国営航空会社エア・クバーナは、最も事故率の高い航空会社の一つなので、乗らない方が良いと思いますよ。
ビジネスクラスの機内食は量が多いだけであまり美味しくなかった。
小さくてシンプルなサンドイッチとかでいいと思うんだけどな。座席もリクライニング少なくてイマイチ。ビジネスなのに居眠りしたら首が痛くなった。
最近アメリカ系航空会社はモニター廃止しているんだってね。アラスカ航空もタブレット貸し出してた。機内ストリーミングで手持ちデバイスで映画などを見られるシステム。
でもpcとかテーブルに置くと邪魔。やっぱり座席の背面にスクリーン付けて欲しい。せめてタブレットを取り付ける場所が欲しい。
文句タラタラだけど、パイロットの操縦はなかなか良かった。メキシコ湾は雲がたくさん発生していて、安定高度になってからもしょっちゅう雲に覆われた。でもパイロットがけっこう繊細に雲をよけながら飛んでくれたおかげで、それほど揺れなかった。着陸も丁寧で、ノーストレス。
今回の旅ではシンガポール、アメリカン、アビアンカ、アエロメヒコ、アラスカに乗ったけど、シンガポールとアエロメヒコとアラスカは良い。最悪はアメリカン航空。日常的にあんな粗暴飛行してたら乱気流事故起きるの当たり前。
スチュワードのお兄さんが明るくて、最後に「ハバナで婚約した人がいます。おめでとうございます」とアナウンスして拍手喝采だった。こういうアメリカ人のノリが好きだ。
アメリカは地形が化石っぽくてかっこいいな。
キューバからアメリカに来ると安心感がすごい!アメリカ大好き。アメリカは落ち着く。空港のコンビニにいろんな商品が並んでいるのを見ただけで涙が出るほど嬉しい。レジのお兄さんがHave a wonderful evening! とか言いながら営業スマイルを見せてくれるだけで嬉しい。トイレの便座が付いているだけで嬉しい。
今回の旅程はハードだが、色々考えさせられる良い行程であったよ。まずアメリカに上陸してアメリカのダメさを体感〜エクアドルとメヒコで南米におけるスペイン人の暴虐に憤りを感じる〜怒りが頂点に達したところでゲバラにシンクロしてハバナに上陸。キューバ革命の意義を実感すると同時に今度は社会主義国のダメさに苦しめられる〜アメリカに戻りアメリカの安楽さに癒される(←いまここ)。
ロサンゼルスのホテルはEmbassy suites airport north。シャトルバスが空港を巡回していて「ホテルのシャトルバス乗り場」で15分くらい待っていればピックアップに来てくれる。
ロサンゼルスで行きたい場所はスーパーマーケットくらいなので空港近くのホテルにしたのだ。中心地より代金も安いし。
ソファをベッドにしたところ。引き出すだけなので、自分でセットできる。
ちゃんと2部屋に分かれているのが良い。家族でもずっと同じ部屋にいるのは辛い。友達同士でもホテルの部屋は別室、別行動もOKみたいなのが好きだ。
嗚呼、アメリカはいいなあ!久しぶりに安心して気持ち良く眠れるなあ!
ブログを書いている現在も、アメリカに戻ってきた時の安心感と幸福感をありありと思い出せる。
「中南米旅行 2017/8/19」への1件のフィードバック