6月10日。
本日からダイヤモンド・プリンセスに乗船する。
「龍馬ゆかりの地 神戸・高知・長崎と韓国6日間」というコースだ。
出発港が神戸なので、まずは新幹線で品川から新神戸まで向かう。
新神戸駅に到着。
山からおりてくる風が爽やかで良い。
ホームからロープウェイが見えるよ。
駅の周りには何もなさそうなので、さっさとタクシーに乗って港へ向かうことにする。
10分程度で神戸港に到着。
乗船手続きは流れ作業で全行程15分程度。
こういう時、日本のスタッフはキビキビしていていいよね。
イタリアでは乗船に1時間近くかかった。
施設がレトロで「船の科学館」的萌えポイントが多い。
いよいよ乗船。
今回はジュニアスイート客室!
前回泊まった普通のバルコニー客室に比べると、リビングコーナーが増床している。リビングのソファが夜間はセミダブルサイズのベッドになる。
あと、バスルームに浴槽が付くのもジュニアスイート以上の部屋のみ。
しかし、あんまりこの浴槽に浸かる気しない……。
ダイヤモンド・プリンセスには和風大浴場があるので、お湯に浸かりたい人はそっちを利用すると良いんじゃないかな。2500円程度の利用料がかかってしまうけど、巨大なジャクジーなどもあって、船の最後尾にあるので眺めも最高だよ。
バルコニーも通常客室よりでかい。
屋根がないので、星空が綺麗に見えそう。
テレビは2方向に付いている。
連動しているわけではなく、それぞれ別の番組が観られる。
船内にはwifiもあるんだけど、海上なのでかなり通信スピードが遅いし、料金はとても高い。
陸地の近くを航行している間は陸地の電波が届くので、ネットはその間に使って、沖に出たらネットは使えないと認識していた方が良いと思う。
前回のクルーズでは、うっかりスマホのデータ通信を切り忘れていて、10万円くらい請求がきてしまった。日本に寄港しているんだから日本国内だと思ってスマホを放置していると、海上用の通信機能に勝手に切り替わって高額請求されるので要注意です!
荷物をクローゼットに配置したり、避難訓練に参加したりしているうちに出航時間になった。
さようなら、神戸。
出航パーティでは、シャイなメンズと若者たちを尻目に、おばやんとフィリピーノ・クルーが躍り狂っている。
おばやんのエンジョイ精神を見習いたい。
船はええのう。
バルコニーからサンセットを眺める至福。
夕飯は最上階のブッフェ・レストランへ。
割と美味しいラーメンもある。
席が決まっている正式な「高級ディナー」もあるんだけど、
はっきり言って美味しくないので、私は3食全部ブッフェを利用することにしている。
日に日にブッフェのお客さんが増えてくるので、みんな「高級ディナー」に見切りをつけてブッフェを利用するようになるんだと思う。
むしろブッフェをデフォルトにして「高級ディナー」を課金制にした方がいいんじゃないかとも思うんだけど、ディナーで同じテーブルについた旅の仲間と親しくなる、というケースもあるみたいなので、全否定もできない。
アメリカンなデザートもズラリ。
ブッフェで無料で飲めるコーヒーとか紅茶は薄くてあんまり美味しくないので、
お茶にこだわりのある人は持参した方がいいかも。
有料のコーヒーはちゃんとしているけど、500円以上する。
有料コーヒーやジュースやアルコールの飲み放題プランというのもあるんだけど、アメリカン巨漢並みにがぶ飲みする御仁でないと元を取れないかも。
部屋に戻る前にちょっと図書室に立ち寄る。
ボードゲームがたくさんある。
みんなで豪華客船の図書室でボードゲームで遊ぶなんて、まるで昭和のセレブみたいで良いね。
プールは無人だった。
ダイヤモンド・プリンセスでは毎晩ショーが行われる。
マジックとかミュージカルとかコメディとか、いずれも華やかで分かりやすくてちょっとレトロな雰囲気で楽しい。
今夜は「巨大チェーンソーで人間切り」とか「美女空中浮遊」とか、クラシックなマジックの大技を見せてくれるドイツ人の魔術師が登場した。
子供の頃に学研の学習マンガ「手品のヒミツ」で種明かしを読んだけど、やっぱり魔法に見えるよ。
手品っていいよね。手品師のちょっと物哀しい雰囲気も好き。物哀しいといえば、クルーズ船に乗っている旅芸人たちの荒涼としたあでやかさもいいよね〜。
土着的なアイデンティティを捨てて生きている人は、みんな枯野に咲く小さな花みたいな不思議な魅力がある。