〜旅程〜
成田
ロサンゼルス
マイアミ
グアヤキル←現在地
サン・クリストバル島(ガラパゴス)
ガラパゴス・レジェンド・クルーズ
サンタ・クルス島(ガラパゴス)
キト
メキシコシティ
ハバナ
ロサンゼルス
成田
7/31
本日はガラパゴス諸島の玄関口であるサン・クリストバル島に移動する。
現金引き出せない問題がまだ解決していないので、不安を抱えつつも空港へ向かう。
空港に着いたらチェックインする前にガラパゴス入島税1人100ドルを払って荷物検査も受けなくてはいけない。荷物検査を受けてからでないとチェックインできないのだ。チェックインカウンターの左側に税金を支払うカウンターと荷物検査場が並んでいる。
荷物検査は思ったより簡単で、X線機械に通すだけだった。小さいポーチなんかまで開けて詳細に検査するものだと思っていたよ。この荷物検査はガラパゴスに外来種を侵入させないためのもので、例えばブレスレットに付いている木の実みたいなものも排除されるらしいんだけどね。
入島税を払うと領収書的なチケットをくれるので、これは絶対なくさないように。飛行機に乗るときにも確認されるし、ガラパゴスの空港で回収されます。
コンビニがあったので、そこでおやつとか水を買ってからチェックイン。レジが番号札方式で、数字の記された紙を機械から取ってその番号順にレジに呼ばれる方式だった。空港は全体的にこぎれいで、混雑もしていないので快適だった。そして真新しい立派なATM機械があったので、ドキドキしながら操作してみたらあっさりUSドルが引き出せたよ…。
あの気苦労と不安はなんだったの?!高級ホテルのATMとかアメリカの空港のATMが機能不全ってどういうこと?!ちゃんと引き出せるじゃん!
飛行機は結局2時間遅延。我々は余裕のある日程だからいいけど、島に到着するや否やクルーズ船に乗る予定の人とか、こういう場合どうなっちゃうんだろう?あせって空港スタッフに詰め寄っているグループも見かけた。そういう旅程の人は、事前に遅延の場合の対応をクルーズ会社に聞いておいた方がいいと思うよ。
ガラパゴス行きの飛行機に乗る人々は欧米のリッチそう&エコ・コンシャスそうな人々ばかり。ロハス・ウォーター的なまがい物ではない本物のロハス族と思われる。そして最近はどんな秘境に行ってもあふれかえっている中国人がいないのは不思議。中国人って自分が商売できる場所にしか行かないんじゃないだろうか。ガラパゴスは外国人が開発したり物販したりすることができないので、来ないんじゃないかな。
中国人はガラパゴス諸島でサメの密漁をしまくっているけどな。我々の滞在中にも密漁船団がエクアドル海上警備隊に発見されていた。アフリカとかアジアの密猟もそうだけど、密猟者は死刑にするくらいのことをしないと防止できないと思うよ。数年間刑務所に入るだけなら彼らにとってコスパの方がいいもん。世の中はお金の力学で動いている。
AV1630 Avianca航空 11:50発(フライト時間1:50)搭乗。
ガラパゴスに行く場合、玄関口となる空港は2つある。サン・クリストバル島とサンタ・クルス島だ。我々はグアヤキルから飛行機でサン・クリストバル島に入り、そこからクルーズ船に乗り、サンタ・クルス島でクルーズ船を降りて、サンタ・クルス島から飛行機でキトへ出るコースにした。このルートは最短距離で全部味わえるのでオススメ。なおグアヤキルやキトからガラパゴスに行く飛行機は直行便がない日もある。その場合フライト時間が4時間くらいに増すので、絶対に直行便を利用する日程にした方がいいよ。飛行機が好きな人はいいかもしれないけどね。
Aviancaは航空会社の安全性ランキングで意外にも上位優良会社。それでも長距離線はなんとなく乗りたくないけど。ガラパゴスと本土を往復する便は事故歴もないし、フライト時間が短いので、まあ安心して乗っていられますよ。
それに何と言ってもガラパゴスに向かっているという高揚感が飛行機の怖さを忘れさせてくれる!ガラパゴスは小学生の頃にテレビで観て以来ずっと、憧れの遠い土地。そういう思い入れのある方は多いのでは?
短いフライトだけど、ピロシキみたいなスナックとドリンクのサービスもあった。ちゃんとモニターも付いていて、シンプソンズのニセ物みたいなアニメを見ていたら、やがて火山島のような島々が窓外に見えてきた。サントリーニ島みたいなザ・火山という感じの黒っぽい岩場に作られた滑走路に向けて飛行機が高度を下げていく。ついにガラパゴスに上陸だ!
飛行機を降りるとバッタが飛んできて私の帽子にしばらくとまっていた。ああ、自然豊かな島なんだなあ、と嬉しくなる。
空港の入島検査は簡単で、グアヤキルの空港でもらった入島税チケットを渡してパスポートを見せるだけだった。
サン・クリストバル島は空港と街が隣接している。地図で見るとホテルまで1.5キロくらいの距離なので、歩くことにする。旅行中の地図はmaps.meというアプリを愛用。これはオフラインでGPS機能使いながらルート探索できるので超便利ですよ。ただし事前に観光する場所の地図をダウンロードしておく必要がある。以前はgoogle map のオフライン機能を使っていたけど、あれは圏外の地域が結構あるんですよね。日本も圏外。
ちなみにガラパゴス諸島の街は治安が超優良。例えば日本の石垣島とか、そういう感覚でいれば良いと思う。だからテクテク歩いて行っても無問題。
ガラパゴスはリッチな観光客がたくさん来るので観光業は儲かる。当然、かつて本土からたくさんの移住者が来たんだけど、環境保護のために今は移住は禁止されている。またエクアドル人以外の就労も禁止されている。そんなわけで住民もガラパゴス的に外界から隔絶された環境において保護されている感じ。自然は美しいし、食べ物美味しいし、競争もないから、おのずと治安が良くなるんでしょうね。
道はけっこう段差があるので徒歩は思ったより過酷だった。重いスーツケースを持っている場合、それを持ち上げたり下ろしたりしながら歩かなくてはいけないのだ。運転マナーはいいけど、車もけっこう通る。
のどかな学校。
ガラパゴス生姜ネコ。
ようやくホテルCasa Opuntiaに到着!
空港から歩ける距離だけど、スーツケース引っ張っているとけっこう大変なので素直にタクシーを利用した方がいいかも。島内のタクシーは区間によって料金が決まっているらしく、滞在中一度もボラれたりしなかったよ。
朝食会場。目の前が船着場で、小型船がたくさん停泊しているのが見える。
狭いホテルなのにプールは2カ所にある。トンネルが手作りっぽくて風情ある。フロントにあらかじめ頼まないと使えないけどジャグジーもある。現在ガラパゴスは真冬なので、気温が低いせいか虫があまりいないのが良い。
フロント前に冷蔵庫と簡単な無料お茶コーナーがある。冷蔵庫の中のドリンクは有料。勝手に飲んでいいけど、飲んだらノートに部屋番号と名前を記すルール。wifiが飛んでいるのはこの周辺のみ。超微弱で電波ひろえないこともある。
この建物の2階が我々の部屋。荷物はスタッフが運んでくれる。チップ2ドル。
簡素で狭い。ベッドとクローゼットしかないので、飲食しにくい。窓が開かなかったが、網戸がないので開ける気もしない。景色はよその家の裏庭。
シャワーは湯沸かし器からホースが出ている構造で、温まるのに時間がかかる。全体的にあまり使い勝手は良くない。
部屋の前の廊下。
廊下からの眺めは良い。この景色が客室から見えるといいんだけどな。
サンクリストバル島においては最高級ホテルだけど、最低限の設備という感じ。でもなんとも言えず大らかな雰囲気が漂っていて、私は大好きなケニアを思い出したよ。アフリカ大陸って他のどの土地にも似ていない独特の太古感というか、大地のあたたかさというか、自分の存在が消えていくような不思議な懐かしさがある。サン・クリストバル島はもちろんそれとは全然違うんだけど、この場所が大好きになってしまいそうな予感に震えた。
とりあえず小腹が空いたので、近所のパン屋さんに行ってみた。治安を気にせずフラフラ歩きまわれるのが嬉しい。
Sabor Cuencanoというお店。日本のパン屋さんみたいにお盆とトングで好きなパンを選ぶ方式。ジュースなども売っている。
1個50円くらいだったかな。味は普通。菓子パン系はちょっとケミカル風味。これとアマノフーズのスープで夕飯をすませようと思ったんだけど、息子がガッツリ食いたいというので、レストランに行くことにする。
ホテルを出るとすぐに海。
いきなりアシカ!
わーい!本当にその辺にいるんだね!嬉しい〜!
このアシカはこのベンチがお気に入りらしく、夜もここにいた。
砂浜におりてみたら…。
うじゃうじゃいる!
そしてひときわ巨大な個体が。こいつがボスアシカ。アシカはハーレムを形成しているのだ。ボスアシカは獰猛なので近寄ってはいけないそう。頭にコブがあって見た目が他のアシカと全然違う。目立つのですぐに識別できるから大丈夫。
振り向くと小さいビジターセンターが建っている。入場無料でガラパゴスの歴史を簡単に紹介する展示だった。
ホテルはメインストリートに面している。海沿いの遊歩道があって散歩しているだけでも楽しい。レストランや売店やホテルがたくさんある。
想像していたよりずっと都会的。街は小さいので、徒歩で一周できる。
キッチュなガラパゴスプリントタンクトップが売っている。こういうのも面白いけど、ガラパゴスの土産物はかなり可愛いんだよ。
見てこれ!
アシカ、グンカンドリ、ウミガメ、イグアナ、ペンギン、ペリカン、マンタが結集したスノードーム!可愛すぎだろ…。
ダーウィンさんの胸像。
Calypsoというレストランで夕飯。注文した内容がいけないのかもしれないけどギトギトすぎる。旅行に出て以来こういう食事ばっかりでツライ。美味しかったけどね。
このレストランではヒッピーみたいなアメリカ人らしき男性が給仕をしていた。タンクトップとサーフパンツみたいな装束で、髪の毛もじゃもじゃ。でもすごく丁寧で一所懸命まめまめしくサービスしてくれるのだ。外人は就労できないはずなのに、これは一体どういうことなんだろう?この時にちょっと抱いた疑問は翌日さらに深まることになる…。
ホテルに帰る頃には真っ暗だったけど、小さい子供を連れた家族連れがメインストリートを散歩していた。全然怖い感じはなくて、徒歩で帰れた。ただし住宅地の人気がない道とかは分からないので油断は禁物。日本だってそういう場所は危ないからね。
「中南米旅行 2017/7/31」への1件のフィードバック