中南米旅行 2017/8/5

〜旅程〜
成田
ロサンゼルス
マイアミ
グアヤキル
サン・クリストバル島(ガラパゴス)
ガラパゴス・レジェンド・クルーズ←現在地
サンタ・クルス島(ガラパゴス)
キト
メキシコシティ
ハバナ
ロサンゼルス
成田

8/5
昨夜は吐きまくった後、そのままベッドで気絶。午前2時頃に覚醒すると船の揺れがおさまっていた。嗚呼、揺れていないって素晴らしい!!揺れていない時間は貴重なので、シャワーを浴びて洗濯もする。シャワーは狭いけどお湯がちゃんと出て快適。物干しとして使えるバーも付いていて機能的。サンクリストバル島のホテルより給湯システムがちゃんとしていたよ。

朝食会場で同じテーブルの日本人たちに船酔いしないか聞いてみたところ、いつも元気でモリモリ召し上がっているカップルは病院で処方してもらった酔い止めを1日に数回服用しているそう。それくらいしないとダメなのかもな。でも酔い止め飲むととっても眠くなるんだよね。


本日はフロレアーナ島のPost office bayに上陸する。


ガラパゴスのアイドル、アオアシカツオドリを撮影しようとしているところ。


ここには樽で出来た郵便ポストがある。孤島なのでもちろん郵便局の集荷などない。18〜20世紀にかけて、ガラパゴスには捕鯨船が寄港していた。彼らは数年間故郷に戻れないこともあったので独自の郵便システムを開発したのだ。このポストに手紙を投函すると、これから故郷に戻る船員が自国宛ての手紙を回収して配達するという仕組み。
今も観光客向けにこの制度は続いている。私も自分宛てにカードを投函してみたよ。日本宛ての手紙があったら回収しようと思っていたけど無かった。なかには「未来の自分宛、またここに戻ってこれますように」なんてハガキも。

ポスト投函がハイライト。あとはスノーケリングしたり泳いだり、みんな好きなように2時間ほど過ごす。ウミガメがいたみたいだけど、私は見なかった。


小さくしか見えないけど、実はペンギンが写っている。ペンギンは泳いでいる時、カモにしか見えない。


フロレアーナ島には海賊の歴史があって、海賊の洞窟とか彼らが退屈しのぎに彫った石の彫刻とかもあるんだって。タンタンの「レッドラッカムの宝」っぽい〜!是非それを見に行きたかったけど、クルーズ船はアクティビティが決まっていて団体行動なので、好きな所に行けるわけではない。

あと秘境の素晴らしい場所でもクルーズ客が数十人やってくると、どうしても風味が薄くなるよね。みんな人間が写ってないカッコイイ写真を撮るけど、実際は上の写真のような雰囲気ですから。
その点、サンクリストバル島で個人で訪ねたビーチは人気がなくてとても良かった!見られるものは無人島もサンクリストバル島も実は大差ない。ダーウィンに進化論を発見させた「島ごとの固有種」というのが見所なんだけど、カメの甲羅の模様がちと違うとか、スズメ(ダーウィンフィンチ)の色がちと違うとか、そんなもんなので、有人島だけでもそれは確認できる。
セスナが怖くなければ、有人島をセスナで移動しながら各島でゆっくり滞在するのが一番ラクで楽しいのではないかな。

あとこの島は大きいハチが沢山いるので虫除け必須。

船に戻ってランチ。白鳥のシュークリーム!可愛いだけでなく味も美味しい!本当にこの船は食べ物のレベルが高い。
そして給仕もすごくハイレベル。例えば朝食の時、コーヒー飲みますか?とたずねた給仕に対して息子がコーラがいいな、と言ったら朝食にコーラは本来ないんだけど、奥からこっそり持ってきてくれる。しかも無料(本来ドリンクメニューは別料金)。また、私が小食なので心配して「もし後でお腹が空いたらサンドイッチとか簡単なものならいつでも作れるから遠慮なく注文して」と提案してくれる。そして、我々のテーブルがお互いあまり会話しないので、相性が悪いのかもしれないと心配したのか、我々しかいない時に「もし相席が心地悪いようでしたら別の席を用意しますよ」と気遣ってくれた。昔のホテルオークラを思い出した。日本の高級ホテルはだいたいマニュアル化しているので、こういう自由で心のこもった接客は期待できない。

疲れてきたので、午後の最初のアクティビティを1つパスした。元気モリモリの人々はDevil’s crownという難易度の高いスノーケリングスポットに行き、老人や子供はグラスボートでお魚見物に行った。


誰もいない甲板からボートを見送る。
団体行動がストレスになる虚弱体質なので、誰もいない船内でのんびりできる時間が手に入って良かったよ…。


大きなソファを独占。やっぱりこういう時間が欲しいよね。すごく素敵な場所なので、せかせか活動しなくても、ただ自然を眺めているだけでも何時間も飽きずに過ごせる。
夕方はフロレアーナ島のPunta Cormorantに上陸。


ここではフラミンゴが棲むラグーンやガラパゴスコバネウの巣が見られる。


ビーチを歩いていたらコバネウの子供がひとりで座っていた。ふわふわで健康そう。しかしガイドによれば、巣から落ちたか迷ってしまった子供なのでもうじき餓死するだろう、と。
エスパニョーラ島でも死んだアシカの子供を見たけれど、こういうの何とかならんのですかね?よその子一匹くらい育ててあげなよ…。もしこの子を連れて帰って育てたら、人懐こいカッコいいコバネウに育つんだろうな、と想像してしまう。


ケニアのサファリでもこういう光景は見たけれど、ケニアの場合食うか食われるかの闘いがケバケバしすぎて、そういう事が目立たないというか、まず自分が死なないようにしなくては、という気持ちになるので、そういう事はあまり考えなかった。ガラパゴスは優しい。


こちらはママンに可愛がられている幸運なコバネウ。


ここはウミガメの産卵地なので立ち入り禁止。


夕飯は屋上デッキでのバーベキュー。ただ焼くだけバーベキューではなく、いろんなメニューがあって相変わらず美味しい。


デザートもチャーミング。


夕飯後、人がいないデッキに出てみたらこんな素敵な光景が!!.。゚+.(゚▽゚).+゚。.カコイイ!!
月明かりに照らされた「悪魔の冠島」。
19世紀探検小説っぽすぎる!好きすぎる!

スペインがインカ帝国を略奪しまくった時期、インカの素晴らしい金細工はほとんど全て野蛮なスペイン人に溶かされて持ち出された。その際、スペインの宝物貨物船を狙う海賊が隠れ家に利用したのがこれらのガラパゴスの奇巌島であった。屹立した溶岩の島影に隠れてスペイン船を不意打ちしたのだという。ドロボーがドロボーを襲うという構図。むしろ海賊を応援したい。もしかしたらインカの義賊みたいな輩もいたのではないだろうか。

夜、あんまり船は揺れなくてゆっくり眠れた。

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